メッセージアプリKIKがICOで1億ドルを調達
カナダにあるメッセージアプリ運営会社KIKがICOを実施し、およそ1億ドルを調達したことが明らかになりました。
発表によると、世界117カ国、1万人もの人々から1億ドルの資金を調達しました。ただ、そのうち5,000万ドル以上は、プレセール中に大口企業から集めた資金です。一般の方からの調達額は、4,900万ドルほどとなっています。
KIKのICOでは、メッセージアプリ内で利用できる「kin」と呼ばれるトークンが発行されました。このトークンはすぐにアプリ内で利用可能で、アプリ内での決済通貨として使用されます。
KIKは2009年に設立され、KIKメッセンジャーには300万人以上の登録ユーザーがいます。その登録ユーザーの多くが若者で、10代のアメリカ人のおよそ4割が使用していると言われています。
こういった若いユーザーは仮想通貨に対する抵抗が少ないため、仮想通貨Kinは受け入れやすいと言えるでしょう。
なお、KIKの創業者の話によると、ICOで調達した資金を元に、インターネットサービスなどの拡充に努める意向です。
ICO市場は急拡大している
ICO市場は、世界中で爆発的に成長しています。ICOは2017年から急速に拡大し、今年だけですでに18億ドル以上の資金が調達されています。
ICOを利用すれば、従来のようなベンチャー・キャピタルやIPOを利用した資金調達とは違い、瞬時に数百万ドルの資金を調達することが可能です。
日本でもICOは注目されており、COMSAという新しいICOプラットフォームがスタートする予定です。
ただし、ICOには追い風ばかりではないようです。ICOの急成長に対して、各国の法整備が進んでいないのが現状です。実際、中国ではICOを利用した詐欺などが頻発したため、ICO全面禁止を決定したほどです。
ICOに対する早急な法整備が求められます。
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