モナーコインは日本発祥の仮想通貨で、投資先やマイニング対象として人気があるだけでなく、ネット上で利用できる通貨としても人気があります。
もともとモナーコインは2ちゃんねるで開発され、2014年1月に発行されました。
モナーコインはビットコインよりも送金スピードが速く、またモナーコインを「投げ銭」として使う文化がすでにネット上で根付いており、単なる投機目的の仮想通貨とは一線を画する存在となっています。
そんなモナーコインですが、今後その価格はどのような推移をたどるのでしょうか?
この記事では、モナーコインのチャートが長期的に見てどのように推移するのか分析したいと思います。
参考:「モナコインはどこまで上がる?今後の将来性を大胆予測!」
(最終更新日:2019年8月10日)
モナーコインのチャート推移を分析してみよう
モナーコインの長期的なチャートを分析する前に、モナーコインの過去のチャートを分析してみましょう。
2014年7月:WBSでの報道で高騰
モナーコインは2014年1月にリリースされましたが、値動きは小幅程度にとどまっていました。
ところが、2014年7月7日にテレビ東京の報道番組ワールドビジネスサテライト(WBS)でモナーコインが取り上げられたことをきっかけに、価格が急騰し始めました。
WBSでは、日本で初めて仮想通貨が開発されたことと、モナーコインで長野県にある土地の取引が行われたことが紹介されました。
さらに、7月9日にはホリエモンがTwitter上で「monacoinのアドレスも作った」とつぶやいたことでも話題を集めました。
monacoinのアドレスも作った。
MKki8q56xAS2E9VtJyBp5HyomnCkrTYcKt— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2014年7月9日
こういった好材料を受けて、6月まで3円程度で推移していたモナーコインの価格は、8月頭には一時90円近くまで上昇し、1ヶ月でおよそ30倍も価格が高騰しました。
しかし、話題性のみで上がった価格はあっという間に下がり、9月には10円台まで下落しています。
2017年4月:segwit実装で価格が上昇
2017年の4月27日、モナーコインに「segwit(セグウィット)」が実装されました。
segwitはデータを圧縮することで仮想通貨の取引速度を上げる技術で、モナーコインが世界で初めて採用しました。
segwitの実装によりモナーコインの取引速度は格段に向上し、ビットコインの取引時間が10分程度なのに対して、モナーコインは1〜2分程度と大きく引き離しています。
また、segwitは取引データを分けて管理することで改ざんを防ぐことができますし、データを圧縮することで、取引手数料を抑えることができます。
segwitを導入することで、取引速度が上昇するだけでなく、実用面・セキュリティ面も大幅に強化されるのです。
市場はsegwitの実装を好感視し、モナーコインの価格は上昇しました。
2017年3月のモナーコインの価格は3〜4円ほどで推移していましたが、6月の下旬には90円近くまで上昇しています。
2017年10月:大手取引所ビットフライヤーに上場
モナーコインは、2017年10月2日に「ビットフライヤー」に上場しました。
ビットフライヤーは日本の大手仮想通貨取引所で、ビットコインの取引高が日本で一番多い取引所です。
2ちゃんねるで開発されたモナーコインが大手取引所ビットフライヤーに上場したことは、市場に大きなインパクトを与え、価格の急騰につながりました。
また、10月25日から7日間、秋葉原でモナーコインのプロモーションイベント「秋葉原ジャック」が開催されたことも、価格上昇の要因の一つと考えられます。
ビットフライヤーへの上場を受け、40〜50円程度していたモナーコインの価格は、10月中旬には一時およそ600円まで上昇しました。
参考:「モナコインはどこまで上がる?今後の将来性を大胆予測!」
2017年末〜:高騰後、下落相場へ
2017年末にあった仮想通貨市場全体の高騰につられて、モナーコインも急激に価格を上げていきました。
12月上旬には2,000円近くまで価格が上昇しました。
10月にビットフライヤーに上場した時点でモナーコインを購入していても、40倍近くになった計算です。
しかし、その後は他の仮想通貨と同じように売り圧力に押されて価格は下落し、2018年10月現在は100円台をさまよっている状況です。
モナーコインのチャートは長期的にどうなる?
ここまでモナーコインの過去のチャートを分析してきましたが、モナーコインのチャートは、長期的に見るとどのように推移していくのでしょうか?
ここからは、今後モナーコインが価格を上げていくためのポイントを解説していきます。
今後の利便性が焦点
モナーコインは、日本国内ではある程度知名度がありますが、海外ではまだまだ知られていません。
日本国内だけで盛り上がっているような、そんな状況にあります。
たしかにモナーコインは大手海外取引所Bittrex(ビットレックス)などに上場していますが、まだまだ取引できる場所は限られています。
今後、モナーコインが海外の取引所に上場し、取引量が拡大すれば、モナーコインの価格は自ずと上がってくると考えられます。
モナーコインは通貨としての性能が高く、さらにはすでにWebサービスで利用されている実績がありますので、その価値が認められるようになれば、今後の爆上げは大いに期待できるでしょう。
半減期は3年ごとで2020年ごろ
一部の仮想通貨は、埋蔵量調整のため一定周期で「半減期」が訪れます。
半減期が訪れると、マイニングで得られる報酬が半分になります。
半減期を迎えると仮想通貨の流通量が減少するため、需要と供給の法則によって仮想通貨の価格は上昇します。
モナーコインの半減期は3年ごとに訪れ、直近の半減期は2017年7月16日にあり、次の半減期は2020年7月ごろになります。
参考:「仮想通貨のマイニングの仕組みを理解しよう!PoWとPoSの違いは?」
なお、実際のところ、半減期の直前になると投資家が価格の上昇を期待してその通貨を買い集めるため、半減期の直前に仮想通貨の価格が上昇するのが一般的です。
そして、いざ半減期を迎えると、利益確定売りが入り、価格が下落する傾向があります。
半減期を目安に投資を考えている人は、価格が上がり始める前から早めに仕込んでおいた方がいいでしょう。
モナーコインチャートの長期的分析 まとめ
モナーコインは、segwitをいち早く実装し、取引速度が速く、しかも数多くのコミュニティによる後ろ盾がある有力な仮想通貨です。
今後モナーコインの価格が上昇するためには、モナーコインの認知度が上がることが欠かせません。
モナーコインが今後どのような変化をたどっていくのか、しっかりと見極めたいところです。
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