「ビットコインとイーサリアム、どんな違いがあるの?」
「投資するならどっちがいいの?」
この記事を読んでいるあなたは、こんなことで悩んでいると思います。
たしかにビットコインとイーサリアムの違いはなかなか分かりづらいところがあります。
そこでこの記事では、数ある仮想通貨の中でも不動の地位を占めるビットコインと、独自の機能を備えたイーサリアムに焦点を当てて解説していきます。
それぞれの通貨の特徴を理解し、あなたに合った通貨を見つけましょう!
なお、仮想通貨の基礎知識から学びたい人は、「仮想通貨の種類と特徴はこれで完璧!仮想通貨で稼ぐための全知識」の記事が参考になります。
(最終更新日:2010年8月10日)
ビットコインとイーサリアムの違いの早見表
まずはじめに、ビットコインとイーサリアムの違いを分かりやすく表にまとめてみました。
種類 | ビットコイン | イーサリアム |
単位 | BTC | EYH |
公開日 | 2009年1月 | 2014年7月 |
承認方式 | PoW | PoW→PoS |
ブロック作成時間 | 約10分 | 約15秒 |
主な目的 | 決済手段 | アプリケーションのプラットフォームなど |
ビットコインとイーサリアムの一番の違いは、主な使用目的にあります。
ビットコインは「決済手段」として使用されることが多く、例えばビックカメラやマルイなどの実店舗で実際に使用することができます。
一方、イーサリアムは「プラットフォーム」としての機能が充実していて、詳細は後述しますが、様々なアプリケーションを作動させたり、スマートコントラクトという機能によって、ブロックチェーン上に契約情報などを記録することができます。
次の章からは、ビットコインとイーサリアムのそれぞれの特徴を解説していきます。
時価総額1位のビットコイン(BTC)
仮想通貨の中で最も知名度の高いのがビットコインです。
それもそのはず、ビットコインは世界で最初に開発された仮想通貨なのです。
ビットコインの仕組みが理解できると、ほかの仮想通貨に対する理解も深まりますので、まずはビットコインの特徴をしっかりと押さえましょう。
ビットコインとは
「仮想通貨」といったらビットコインを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
ビットコインは2009年に登場して以来、その価格は右肩上がりで上昇を続け、時価総額1位、取引量も1位と、仮想通貨の中で不動の地位を占めています。
また、ビットコインでしか取引できないアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も多く存在し、ビットコインは仮想通貨の中で基軸通貨としての役割を果たしています。
実際、仮想通貨で資産を増やす王道が、ビットコインとアルトコインの取引でビットコインの枚数を増やしていく方法です。
仮想通貨に投資するなら、ビットコインには必ず触れることになりますし、その仕組みを理解することは非常に大切です。
一番最初の仮想通貨
ビットコインは、2009年にサトシ・ナカモトという謎の人物がインターネット上に公開した論文に基づいて開発された世界で一番最初の仮想通貨です。
従来の一般的な通貨のように、中央銀行などの中央管理者が通貨を発行・管理するのではなく、ビットコインは個人間で取引情報を分散管理するという画期的なものでした。
ビットコインの最初の取引は、ピザ1枚と1万ビットコインを交換した取引です。
ピザ1枚が3千円だとすると、1BTC=0.3円ほどになります。現在、1BTC=100万円だとすると、ビットコインの価値は300万倍になったことになります。
黎明期からビットコインに投資していた人は、今では超大金持ちになっていることでしょう。
中核技術はブロックチェーン
ビットコインに採用されている中核技術が、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術です。
ブロックチェーンとは、ビットコインの過去全ての取引情報を、世界中のコンピューターに分散して記録する技術のことをいいます。
全ての取引情報を世界中に分散しているため、利用者同士で不審な取引情報を監視することが可能となり、データの改ざんやハッキング等を防ぐことができます。
ビットコインには一般的な通貨のように中央管理者と呼ばれる存在がいないため、一部の権力者によって不当に独占することは不可能となり、国境も関係なく誰でも自由に取引できるメリットがあります。
ブロックチェーンは、コンピューターとインターネットが普及した現在だからこそ実現した技術といえます。
手数料が安く送金スピードが早い
ビットコインの送金手数料は、世界中どこでもおよそ0.02%、送金スピードも世界中どこでも10分〜30分程度となっています。
この破格の手数料と送金スピードは、円やドルなどの法定通貨と比べて圧倒的にアドバンテージがあります。
例えば、海外にドルを送金する際の送金手数料は、およそ4,000円以上かかります。
これに加えて、為替手数料もかかります。
また、銀行の送金時間も、早くて3日ほど、長くて1〜2週間ほどかかります。
以上のことから分かる通り、ビットコインをはじめとした仮想通貨は、送金手数料や送金時間といった通貨そのものの使い勝手の部分で、従来の通貨よりも圧倒的に優れています。
ビットコイン決済の導入が増えている
ビットコインを使った決済は、どんどん拡大しています。
大手企業の間でも、決済手段としてビットコインを導入する動きが加速しており、今後さらにその幅は拡大していくと考えられます。
例えば、ビックカメラやコジマ、丸井などがビットコイン決済の導入をスタートしています。
ビットコイン決済を導入する企業が増えれば、ビットコインの価格はさらに上昇するでしょう。
投資を始めたい人へ 投資初心者にお勧めの記事はこちら!
ナンバー2のイーサリアム(ETH)
イーサリアムは、ビットコインとはまた一味違った仮想通貨です。
決済手段としての機能だけでなく、様々な機能が搭載されており、多くの仮想通貨の先頭を走る存在です。
イーサリアムとは
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ時価総額2位の仮想通貨です。
イーサリアムは厳密にいうと仮想通貨ではなく、アプリケーションやソフトウェアの「プラットフォーム」のことを指します。
このプラットフォーム内で使われる仮想通貨が「イーサー(ETH)」と呼ばれるものです。
時価総額でいうと、ビットコインがおよそ14兆円、イーサリアムが6.5兆円ほどとなっており、仮想通貨全体の時価総額が37兆円ほどですので、ビットコインとイーサリアムが市場の5割以上を占めている計算です。
スマートコントラクト
ビットコインは、基本的には決済手段としての機能しか果たしませんが、イーサリアムには決済手段の他にスマートコントラクトという機能があります。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上に契約情報を記録することをいいます。
参考:「ブロックチェーンとは?簡単にわかりやすく仕組みを解説します!」
不正や改ざんが難しいブロックチェーン上に契約情報を記録することで、安全・確実に契約が実行できるようになります。
スマートコントラクトを利用すれば、例えば不動産取引における登記をオンライン上で行なったり、電子カルテを世界中で共有したり、社会的にも大きな意義があります。
次世代技術のスマートコントラクトを備えたイーサリアムのポテンシャルは、計り知れません。
参考:「イーサリアムのスマートコントラクトが世界を変える!どんなトークンがある?」
イーサリアムの今後
現在、イーサリアムを活用した様々なアプリケーションが誕生し、ICOが行われたり、大企業もイーサリアムプロジェクトに名乗りを上げています。
イーサリアムは、今後の成長が非常に楽しみなところがあります。
ただ、イーサリアムには一部脆弱性があり、以前ハッカーによってイーサリアムが盗み取られた事件がありました。
イーサリアムはまだまだ開発段階のため、今後の動きについては注意が必要です。
投資をする際には、あくまで余剰資金の範囲内で行うのがベターです。
参考:「イーサリアムのチャートは長期的にどうなる?今後の将来性を分析!」
ビットコインとイーサリアムのまとめ
今回は、ビットコインとイーサーリアムについて解説してきました。
両者とも安定性は抜群な通貨ですが、悩んだら王道のビットコインに投資しておくのがいいでしょう。
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