中国は仮想通貨の取引を禁止する意向
中国のニュースサイト財新網の発表によりますと、中国は、今後ビットコインをはじめとした仮想通貨の取引を禁止する意向であることが分かりました。9月の頭に中国でICO規制が発表されたばかりの中、仮想通貨市場にとっては大きな打撃となるでしょう。
今回中国が禁止にするのは、人民元と仮想通貨を取引する取引所のみで、直接取引は対象外となるようです。そのため、一部の取引所では引き続き取引が行われています。
もともと中国の金融当局は、仮想通貨による取引が詐欺やマネーロンダリングに使われていることを警戒していました。過去には大手取引所の検査を行ったり、仮想通貨の引き出しを数ヶ月間凍結していたこともあったほどです。
また、中国共産党の5年に1度の首脳人事を控え、国内経済や金融市場の安定に力を注いでいるとの見方もあります。
仮想通貨の詐欺や損失事例が多数報告されていただけに、中国当局もいよいよ仮想通貨の規制に踏み切ったものと考えられます。
ビットコインは大幅に下落
この中国の報道を受け、8日には50万円台をつけていたビットコインは、9日には一気に43万円台まで下落しました。
中国のICO規制で下落していた相場が少しずつ戻っていた矢先、さらに下落する局面となりました。
市場ではさらなる下落への警戒感と、値上がりへの期待感が交錯しており、目が話せない状況が続いています。
ただし、注意して欲しいのが、仮想通貨の取引そのものが禁止されたわけではないことです。この悲観ムードが終われば、再び仮想通貨は上昇トレンドに入るかもしれません。
いずれにしろ、中国の動向には要注意です。
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