最近、ニュースや新聞で仮想通貨の話題が取り上げられることが多くなってきましたが、ここまで仮想通貨が話題に上がる背景には、仮想通貨の「投機性」が関係しています。
例えば仮想通貨の世界では、価格が一瞬にして10倍、20倍になることが珍しくありません。
「億り人」という言葉が示す通り、わずかな資金から投資を始めて、億単位のお金を稼いだ人がたくさんいます。
ただ、周りの人からの情報に流されるままに投資をしても、爆発的に資金を増やすことは難しいでしょう。一番の焦点は、これから爆上げする可能性のある通貨を見つけ出し、それに資金を入れることです。
実を言うと、爆上げする通貨には一定の条件があり、そもそもその通貨が「優良通貨」である必要があります。
つまり、そのプロジェクトが十分実現可能で、将来的に社会に広く普及して、世の中の役に立つかということです。
そういうプロジェクトに投資できれば、世間での認知が上がるにつれ、その通貨の価格は上昇する可能性が高いのです。
さて、この記事では、爆上げする優良通貨の見つけ方について詳しく解説していきますので、この記事を参考に、自分なりに優良通貨を見つけ出し、勘ではなく根拠を持って投資を行いましょう。
なお、仮想通貨の基本から勉強したい人は、「仮想通貨の投資方法を完全解説!億り人になるための全知識とは?」も参考にしてみてください。
仮想通貨の爆上げってどういうこと?
仮想通貨と聞くと、短期間で価格が数十倍になった話を思い浮かべる人も多いことでしょう。
ただ、実際問題、過去にどんな通貨がどれぐらい爆上げしたかを認識している人は、あまり多くないと思います。
ここからは、過去にあった仮想通貨の爆上げ事例と、その理由を分析してみます。
なお、仮想通貨で稼ぐ方法には値上がり益だけでなく、他にも様々な方法がありますので、興味がある人は、「仮想通貨の儲け方とは?仮想通貨で利益を上げる7つの方法を解説」もご覧になってください。
過去にあった爆上げ通貨
過去に爆上げした通貨は非常にたくさんありますが、その中でも比較的有名な事例を3つ取り上げてみましたので、ぜひ参考にしてください。
なお、どの通貨も「優良通貨」として仮想通貨界隈では有名です。
ビットコイン(BTC)
仮想通貨といえばビットコインというぐらい、ビットコインは仮想通貨の代名詞となっています。
実はそんなビットコインも、典型的な爆上げ通貨の一つです。
下の図は、ビットコインの2017年のチャートです。
2017年1月、ビットコインの価格は10万円台でした。それが、2017年12月には200万円台にまで上昇しました。1年間で、その価格は20倍にも高騰したのです。
2018年に入ってからの価格はイマイチですが、それでもその価格は7倍以上に上がっています。
仮想通貨の爆上げというとアルトコイン(ビットコイン以外のコイン)にばかり注目が集まりがちですが、ビットコインも十分に爆上げしていることが分かります。
何に投資したらいいか悩んだら、とりあえずビットコインに投資しておけば間違いないといえるでしょう。
なお、ビットコインについてもっと知りたい人は、「ビットコインとイーサリアムの違いを解説!投資するならどっち?」もご覧になってください。
参照:Zaif
エイダコイン(ADA)
「エイダコイン(ADA)は今後何倍になる?エイダコインの基本と買い方とは」でも解説している通り、エイダコインは、多くの億り人を出したことで有名なコインです。
エイダコインの爆上げは2通りに分けられ、ICO時と上場後が挙げられます。
エイダコインのICO時の価格は、およそ0.3円程度でしたが、いざ取引所に上場すると、その価格は3円程度まで上昇しました。
ICO時にエイダコインに投資していた人は、10倍になっていたということですね。
また、2017年11月頃まで3円をつけていたエイダコインは、12月に入るといきなり15円ぐらいまで価格が高騰し、1月頭には130円台まで価格が爆上げしました。
わずか1〜2ヶ月そこらで、40倍以上も価格が爆上げしたことが分かります。
参照:CoinGecko
NEM
ネムも多くの億り人を出してきたことで有名な通貨です。
なお、ネムについては「仮想通貨ネム(NEM/XEM)とは? 2018年に注目の理由を解説」にてもっと詳しく解説しています。
2017年1月に0.5円をつけていたネムは、2017年5月になると20円台まで一気に価格が高騰しました。こちらも40倍近くまで価格が高騰したことになります。
また、2017年11月まで20円をつけていた価格は、わずか2ヶ月後の2018年1月には190円近くまで高騰しています。こちらも9倍近くの高騰です。
もしも2017年1月にネムを買って、2018年1月に売ることができていたら、その価格は380倍まで高騰していたことになります。
参照:CoinGecko
【優良通貨の爆上げのまとめ】
・仮想通貨の世界では、わずか数ヶ月で10倍以上に価格が跳ね上がることがある(エイダコイン、ネムなど)
・数ヶ月単位では冴えなくても、1年スパンで見ると、価格が高騰する通貨がある(ビットコイン)
優良通貨は中長期的に価格が上がる
仮想通貨に投資する大前提が、「優良通貨の価格は中長期的に上がる」というものです。
それでは、なぜ優良通貨の価格は上がるのでしょうか?
その理由は、優良通貨は、中長期的に見ると徐々に世間から注目を集めるようになり、投資対象として資金が集まるようになるからです。
また、そのプロジェクトのアプリケーションやシステムの開発や普及が進むにつれ、実需面からその通貨に買いが集まります。
なお、ここでは中長期的な視点で話をしてきましたが、短期的に見たときに、優良通貨の価格はどのように推移するのでしょうか?
短期的には、その通貨の良さはまだまだ市場に浸透しきれていませんし、短期で重視されるのは、通貨の内容というよりも、「いつ取引所に上場するか」「〇〇社と提携する」といった短期材料に過ぎないため、短期的には、優良通貨の価格は落ち込むことがあります。
ただ、短期材料だけの通貨はせいぜい2倍、3倍ぐらいしか価格が高騰しないことが多く、10倍、20倍と爆上げするのは、あくまで通貨の内容が優れている優良通貨となるのが普通です。
なお、仮想通貨の具体的な投資戦略については、「仮想通貨はポートフォリオが重要!億り人になるための戦略とは?」も参考にしてください。
【まとめ】
・仮想通貨の世界では、爆上げする通貨が多くあるが、短期的な材料で爆上げするものと、通貨そのもののポテンシャルが評価されて、中長期的に価格が上がるものとがある
・短期的な材料だけで通貨を選ぶよりも、通貨としてのポテンシャルが高い優良通貨を選んで投資した方が、爆上げする可能性が高く効率的に投資できる
爆上げ通貨を見分ける7つのポイント
さて、ここまで仮想通貨の爆上げがいかにものすごい利益をもたらすか、ご説明してきました。
ここに挙げる条件を満たす通貨が全て爆上げするかは分かりませんが、短期的な材料だったり勘に頼って投資するよりも、効率的に資産を増やせることは間違いないでしょう。
①時価総額
時価総額が高いということは、それだけその通貨が世間で認知されている証拠ですので、時価総額ランキング上位に入っている通貨は、今後も継続して価格が上がり続ける手堅い通貨と考えられます。
一方で、「時価総額が高い」ということは、その通貨の価格はすでに上がり切っているとも考えられます。
つまり、爆上げ通貨を探すなら、「時価総額が低い」通貨から探した方がいいかも知れないということです。
時価総額がいくらだから安いといった明確な線引きはできませんが、銘柄選びの基準として、時価総額はしっかりと頭の中に入れておきましょう。
なお、時価総額を確認するなら、ランキング形式で確認できるCoinMarketCapがおすすめです。
②価格(単価)
価格の安い通貨は、割安感から投資家に買われやすいため、価格が上がりやすい傾向にあります。
また、「上昇率」という意味でも、ある程度価格の上がり切った通貨よりも、まだ価格が割安なままの通貨の方が、上昇率が高くなる傾向があります。
例えば、ビットコインの価格が1BTC=100万円から1BTC=300万円に上昇したとすると、その上昇率は200%です。
ビットコインの価格はだいぶ上がり切った感がありますので、300万円まで価格が上がるのは、だいぶ厳しいと考えられます(半年スパンで見たら、十分あり得ます)。
一方、例えばアルトコインのバイトコイン(BCN)は、その価格が0.7円程度と割安です。これだけ価格が安いと、その価格が10円ぐらいまで上がっても全然不思議ではありませんよね?
仮にそうなったとすると、上昇率は1,329%ほどとなり、およそ14倍となります。
つまり、価格が割安な通貨の方が、価格が上昇しやすい傾向があるのと、上昇率も桁違いに高くなる可能性が高いということですね。
つまり、割安な通貨には「夢」があるということです。
【ポイント!】
①割安な通貨は、投資家から買われやすいため、価格が上がりやすい
②単価の安い通貨の方が、単価の高い通貨よりも「上昇率」が高くなる傾向がある
③同じポテンシャルを持った仮想通貨があるなら、単価の安い通貨の方が爆上げの可能性が高い
100万円のビットコインが4,000万円まで値上がりするのを期待するよりも、0.5円の通貨が高騰するのを期待した方が良さそうな気がしますよね。
③ロゴ、ネーミング、公式サイト
仮想通貨の数は、今や世界で数千種類あると言われています。
これだけ仮想通貨が乱立していると、どんなにプロジェクトそのものが素晴らしくても、他の通貨との間でその存在が埋れてしまい、世間からはちっとも注目されません。
そうなると、いつまで経ってもその存在が世間で認知されず、価格はずっと低迷したままになってしまいます。
仮想通貨では、プロジェクトの中身も大切ですが、それだけでは不十分で、「マーケティング力」も非常に重要となってきます。
正直な話、プロジェクトの中身が冴えなくても、マーケティング力さえあれば、価格が上がっていくのが仮想通貨の世界です。
それでは、どうすればマーケティングが強い通貨を見極められるのでしょうか?
一番分かりやすい方法が、仮想通貨の「ロゴ」や「ネーミング」「公式サイト」を確認することです。
ロゴやネーミング、公式サイトの出来は、私たち投資家が一番に目にする部分ですので、かなり重要です。
第一印象でロゴがカッコ良かったり、ネーミングが良かったりすると、投資家からの注目が集まりやすく、価格も上がっていきやすい傾向があります。
また、公式サイトの出来栄えも大切で、そもそも公式サイトがない通貨は論外ですし、公式サイトは見やすいか、理念やプロダクトは分かりやすく説明されているか、更新は頻繁にされているか、こういった部分を確認することが大切です。
④ホワイトペーパーとロードマップ
ホワイトペーパーとは、その通貨が目指すビジョンや技術面などの情報を、分かりやすく伝えるために用意された報告書です。
ホワイトペーパーを読むことで、その通貨について一通り理解できるようになっており、投資を検討する際に非常に重宝します。
ホワイトペーパーの判断基準として、内容が伴っていないものや、到底実現不可能なものは除外し、そのプロジェクトが世の中の役に立ち、他のプロジェクトと差別化できているかどうかを確認します。
また、ロードマップとは、仮想通貨の今後の開発スケジュールなどをまとめたものをいいます。
ロードマップを確認することで、例えばいつ取引所に上場し、いつからアプリケー ションがリリースされるのか、そういった情報が分かるようになっています。
明らかに楽観的すぎる開発スケジュールや、到底実現できなそうなものは、投資対象から外しましょう。
【参考:エイダコインのロードマップ】
参照:CARDANO
⑤公式ツィッター
公式ツィッターの情報も、かなり重要です。
一般的に、仮想通貨の開発状況や上場スケジュールなどは公式ツィッターなどで発信されます。
公式ツィッターで頻繁に情報が公開されている通貨は、しっかりと開発が行われ、またマーケティングにも力を入れていることが分かりますので、投資家としても安心して投資できるようになります。
反対に、公式ツィッターであまり情報を公開していない通貨は、本当に開発が行われているのかすら分かりませんので、投資家としても慎重にならざるを得ません。
⑥上場している取引所
そもそも仮想通貨取引所に上場しているということは、取引所の定める上場基準を満たしている証拠ですので、一応は安心できる通貨ということが分かります。
ここで注目したいのが、その通貨を実際に取引する取引所は、最も盛んに取引が行われている取引所を選ぶということです。
下手に取引高の少ない取引所を選ぶと、取引がなかなか成立しなかったり、価格が乱高下する恐れがあります。
なお、仮想通貨取引所については、「仮想通貨取引所の仕組みと投資の流れを解説」の記事も参考にしてください。
⑦今後の材料
今後どのような材料が控えているのかも、優良通貨を選ぶ上では重要なポイントです。
一般的に、以下に挙げる材料が控えている仮想通貨は、材料直前に価格が高騰する傾向があります。
材料前に安く買っておいて、価格が上がったタイミングで売り抜けることで、高い勝率で利益を得られます。
なお、多くの通貨は、材料が終了すると価格が急落しますので、欲を出さず、材料前に全て売り払ってしまうのが無難です。
ここからは、価格が上がる要因となる材料をいくつか解説していきます。
なお、材料については、「仮想通貨の投資方法を完全解説!億り人になるための全知識とは?」の記事にてさらに詳しく解説しています。
新規上場する
取引所に新規上場するニュースは、仮想通貨が爆上げする鉄板材料です。
かなりの確率で価格が高騰しますので、新規上場ニュースを入手したら、仕込んでおくといいでしょう。
実際、冒頭でも説明したエイダコインは、「エイダコイン(ADA)は今後何倍になる?エイダコインの基本と買い方とは」でも解説している通り、新規上場ニュースで一気に価格が高騰しました。
半減期
半減期とは、マイニングの報酬が半分になる時期のことをいいます。
マイニングの報酬が減るということは、新規発行される通貨の数が減るということですので、その通貨の希少性が高まり、価格が高騰します。
半減期も有名な価格上昇要因ですので、直前に価格が上がります。
リブランディング
リブランディングとは、すでに構築された商品・サービスのブランドを再構築することをいいます。
リブランディングの典型が、仮想通貨のネーミングやロゴを変更することです。
例えば、匿名性が高く送金スピードが速い「DASH」という通貨がありますが、もともとの名称は「Dark coin(ダークコイン)」でした。
ただ、いかにも怪しい名称だったため、2015年にリブランディングでDASHという名称に改められました。
その後は、DASHの価格は順調に上昇を続けています。
リブランディングがあると、その通貨の価値が長期的に高まっていきますので、リブランディングもかなり重要なイベントとなります。
Burn(バーン)
Burn(バーン)とは、今現在発行されている通貨の発行量を減らすことをいいます。
バーンが行われると、通貨の供給量が減るため、価格が高騰します。
バーンも典型的な仮想通貨の価格高騰要因です。
爆上げ通貨のまとめ
この記事では、優良通貨を見極める方法について解説してきました。
優良通貨を見極めることができれば、仮想通貨で儲けられる可能性も格段に高まります。
他人の情報や勘に頼るのではなく、明確な根拠を持って投資をしましょう!
しっかりと根拠を持ち、投資を行いましょう!
この記事へのコメントはありません。