株式投資を始めたいと思っていても、まとまった資金がなく、実際に投資を始めることができなかった人も多いと思います。ですが、今回ご紹介するミニ株を利用すれば、少額からでも取引することが可能です。
そんな気になる「ミニ株」についてご紹介したいと思います!
ミニ株の基本
まずはミニ株の基本からご説明します。
ミニ株とは
ミニ株とは、売買単元の10分の1から取引できる株のことをいいます。ミニ株は株式を発行している会社が実施している制度でなく、証券会社が独自に実施しているものです。そのため、ミニ株投資ができる証券会社とできない証券会社があります。
寄り付きの株価で取引する
ミニ株を購入する際には、注文翌日の寄り付き(市場が開始されて直後)の株価で取引されますので、指値での注文はできません。そのため、場合によっては不利な値段で株を購入することもあります。
買い増せば通常の株式と同じ扱いになる
ミニ株を追加で購入し、株数が単元株になった場合には、通常の株式と同じ扱いになります。自分の口座に株を打ちして、名義も自分のものとすることができます。
株式分割されることもある
ミニ株の場合でも株式分割されることがあります。例えば、20株保有していて1株 から 2株へ株式分割されたとします。この場合、「20株×2=40株」が持ち株となります。
ミニ株で買えない株式もある
ミニ株でも買えない株式があります。その代表が1株単位で購入できる株式です。1株をさらに10分の1に分けて0.1株とはできませんから、当然と言えば当然です。
ミニ株のメリット
ここからは、ミニ株のメリットについてご紹介していきます。
通常の株の10分の1から取引できる
ミニ株最大のメリットは、通常の株の10分の1単位で取引できることです。例えば100株で20万円する株があった場合、ミニ株なら10株2万円から取引することができます。お金がなくて株式投資ができなかった人も、これなら取引できますよね!
配当金を受け取れる
ミニ株の場合にも配当金を受け取ることができます。通常の株と同様、保有する株数に応じて配当金がもらえます。ただし、ミニ株ではもともと保有する株が少ないわけですから、もらえる配当金も少ないわけです。
リスク管理がしやすい
ミニ株投資では少額の資金から投資できるため、リスク管理がしやすいといえます。例えば手元資金が10万円ある場合に、10万円の株式を購入してしまうと1株しか購入できません。しかし、ミニ株を利用することで同じ株式を1万円の資金から購入することができます。そのため、余った資金で他の株にも投資できるため、分散投資の効果が期待できます。
また、銘柄当たりの投資金額も少額になるわけですから、投資初心者にとってはそれだけ心理的負担が少ないですし、損切りなどのリスク管理がしやすいといえます。
投資経験が積める
複数の銘柄に分散投資できるミニ株投資は、投資経験を積むのには最適といえます。投資経験を積む上で大切なことは、実際に株を保有して取引することです。ですので、複数の銘柄を同時に保有できるミニ株は、保有する銘柄が多い分、経験を積むスピードも早くなります。株式投資に慣れるまではミニ株で運用し、取引に慣れたら通常の株に投資するのもありでしょう。
ミニ株のデメリット
こちらでは、ミニ株投資をする際の注意点についてまとめてみました。
購入できる銘柄が限定される
ミニ株投資では、すべての銘柄が購入できるわけではありません。購入できる銘柄は証券会社が決めた銘柄のみです。ただし、この銘柄は各証券会社によって異なりますので、自分の購入したい銘柄がある証券会社を選ぶようにしましょう。
取引時間が制限される
ミニ株の取引が行われるのは、注文翌日の寄り付きのみです。そのため、自分の好きなタイミングで売買をすることができません。場合によっては、自分が思いも寄らなかった価格で取引が成立することもあります。
株主優待を受けられない
ミニ株の場合、株の名義は買った本人ではなく証券会社です。そのため、株主優待を受けることができません。ただし換金可能な優待の場合には、証券会社が按分してくれ投資家に配布することもあります。
ミニ株を買い増していって単元株になったら、その株を自分の名義にすることができますので、通常の株と同様に株主優待を受けられるようになります。
株主総会に出席できない
ミニ株のような単元未満株主には議決権がありません。そのため、株主総会へ出席することができません。
ミニ株の始め方
ここからは、ミニ株の始め方について簡単に説明させていただきます。
証券会社を選ぶ
ミニ株を始めるには、まずはどの証券会社でサービスを受けるか決める必要があります。同じミニ株でも各社によって様々な呼び名がつけられており、付帯されるサービスも異なりますので、しっかりと比較してから選ぶようにしましょう。
銘柄を選択する
証券会社が決まったら、次はどの銘柄の株を購入するか決める必要があります。その際、最低限以下の3点に気をつけて購入しましょう。
業績が好調
株価は基本的に業績に連動します。そのため、業績が好調な銘柄を選ぶことで株価の上昇を狙うことができます。特に業績の上方修正を繰り返す可能性が高い銘柄を選ぶことで、株価の上昇が期待できます。
配当金がある
配当金がある銘柄というのは、その企業が株主のことを考えている証拠です。その中でも、配当金の割合が高い銘柄が初心者向きといえます。ただし、配当金が高いからといって闇雲に投資するのではなく、配当金を出せる財政基盤がある企業を選ぶことが大切です。
事業内容がわかりやすい
自分の資金をその企業に投資するわけですから、投資先の事業内容を把握しておく必要があります。投資はその企業の長期的な成長から株価の上昇という恩恵を受け取るのが基本原則です。ホームページを見たり会社四季報を見たりして、その企業の事業内容を理解してから投資を始めましょう。
まとめ
ミニ株を利用することで少額から株式投資が始められます。投資初心者には打って付けの方法だと思います。興味を持った方がいましたら、ぜひ挑戦してみてください!