個人向け国債が最近人気ですが、国債の仕組みについてきちんと理解していますか??
今回は債券投資で損をしないための基本をまとめてみました。
国債の基本
今回のメインである国債の概要を押さえましょう。
国債とは
国債とは、国が発行する債券のことです。
日本は国債を発行することで投資家からお金を借り、それを元に様々な公共サービスを提供しています。
国債というのは国が公共事業などを行う場合、税収だけでは財源が足りない時に、発行されるものです。
近年の日本は、国債の返済をするために国債を発行する自転車操業状態になっていますから、日本の今後については注視する必要があります。
国債が買える場所
国債というのは、銀行や証券会社、保険会社などが入札方式で買い取り、それを一般の投資家に販売します。
投資家としては金融機関の窓口で国債を購入したり、最近ではネット証券やネット銀行などでを利用して、ネット上で国債を買うこともできます。
国債の利息や満期について
国債では、年に2回利息の支払いが行われます。
また、国債には満期が設定されており、この日まで国債を所有していると、借りていたお金が全額戻ってきます。
国債のメリット
ここからは、国債を購入するメリットについてご紹介します。
安全性が高い
国債の一番のメリットは、安全性が高いことでしょう。
基本的に日本国が発行したものですので、破綻や債務不履行の可能性は気にしなくてもいいでしょう。
また、仮に国債を購入した金融機関が破綻したとしても、保有している国債は保護されるため、元本と利息は保証されます。
定期預金と比較して金利が高くなる
国債というのは、市場の状況にもよりますが、銀行の定期預金よりも高いことが多いです。
特に、給料口座などで余っているお金があるともったいないので、そういったお金で国債を買うのもおすすめです。
様々な種類が選べる
国債には様々な種類があり、その中から自分好みの国債を選ぶことができます。
個人向け国債に始まり、利付国債、満期が2年〜40年の固定金利国債、物価連動国債などがあります。
手数料がかからない
国債を購入する場合、手数料がかかりません。
実は、国債の手数料は発行体である国が全て負担してくれているのです。
また、ゆうちょ銀行を除くと、国債専用口座の手数料や維持手数料も無料のようです。
利付国債とは??
ここからは、国債の中の一つである利付国債について見ていきましょう。
利付国債
利付国債というのは、1年に2回利息が支払われ、満期には発行価格と同額で償還される国債です。
つまり、儲けとしては利息部分だけということです。
購入金額は5万円以上からで、個人投資家だけではなく法人でも購入することができ、基本的には毎月発行されます。
満期は2年、5年、10年の3通りから選べます。
一般的、個人向け国債よりも利付国債の方が金利が高いといわれています。
利付国債の中でも、新窓販国債というのは、郵政民営化に合わせて今までよりもさらに買いやすい利付国債を目指して発行されたものです。
中途換金できない
利付国債というのは、原則中途換金ができません。
よって、中途換金したい場合には、金融機関を通じて市場価格で売買することになります。
市場の状況によっては、元本割れすることもあります。
利付国債と個人向け国債の違い
利付国債と個人向け国債の一番の違いは、中途換金できるかどうかです。
利付国債は、先ほども申し上げた通り中途換金ができません。
一方の個人向け国債は、一年が経過すれば中途換金が可能になります。
その際に一定のペナルティーが発生しますが、国が買い取りをしてくれますので、元本は保証されることになります。
つまり、利付国債は個人向け国債と違って、中途換金の場合には元本割れする可能性もあるのです。
まとめ
ここまで、国債について簡単に解説してきました。
ぜひ、国債についての理解を深め、投資を進めていただきたいと思います。