株式投資に興味がありますが、必要な資金を確保できなかったり、リスクが怖くて、一歩が踏み出せない人も多いでしょう。
そんな投資初心者にオススメなのが、今回ご紹介するミニ株投資です。
この記事があなたの投資を始めるきっかけになれば嬉しいです。
ミニ株の基礎知識
それでは、ミニ株投資の基本について順番に見ていきましょう。
ミニ株投資とは??
ミニ株投資とは、単元株数の1/10や1株からの取引が可能な株式取引のことをいいます。
通常、株式を購入する際には、購入に必要な最低株数が100株や1,000株などと決まっており、それを単元株数といいます。
例えば、単元株数が100、1株5,000円の株式があるとします。
株式投資をする際には、例え1株しか株式が欲しくなくても、50万円出して100株購入する必要があるのです。
一方、ミニ株投資では、それが10株単位で、5万円から取引可能になるのです。
このミニ株投資によって、従来よりも多くの人が株取引に参加できるようになっています。
証券会社が保有する株式を購入する
ミニ株投資では、通常の株式取引とは異なり、証券会社が保有する株式を購入することになります。
よって、通常の株式取引なら得られるはずの配当金や権利が、得られないこともあります。
寄り付きで売買される
ミニ株の特徴としては、注文日の翌日の寄り付き(株式市場が朝に開始された直後の株価)で株式が売買されることです。
株式市場は、前場が9:00〜11:30、後場が12:30〜15:00までとなっています。
よって、ミニ株の取引は、注文日翌日の9:00時点の株価で売買されることになります。
したがって、ミニ株の取引をしてしまうと、そのミニ株を次に取引できるのは、少なくとも翌日以降になってしまいます。
そのため、ミニ株投資では、1日に何度も取引ができなくなってしまいます。
分散投資に向いている
ミニ株投資は、小額から取引が可能ですので、分散投資に向いていると言えます。
通常の株式取引でも分散投資は可能ですが、やるとしたら相当のお金が必要です。
一方のミニ株投資では、取引金額が10分の1で済みますので、他の銘柄も購入することができるのです。
分散投資をすることで、仮に一つの銘柄が振るわなくても、他の投資で相殺することができます。
ミニ株投資のメリット
ここからは、ミニ株投資のメリットについて見ていきましょう。
取引の幅が広がる
ミニ株投資の一番のメリットは、取引の幅が広がることだといえます。
通常の株式取引に加え、ミニ株投資も組み合わせることで、投資家の選択肢が広がります。
ミニ株投資では、ミニ株を単元株数まで購入すれば、通常の株式取引に変更ができます。
よって、小額からミニ株投資で株を買っていき、少しずつ通常の株式に変えていくことが可能です。
リスクが少ない
ミニ株投資では、2つの意味でリスクが少ないといえます。
一つ目は分散投資です。
より少ない資金で投資を始めることができますから、余ったお金で別の銘柄のミニ株を購入するうことで、分散投資することができます。
二つ目は投資が小額から始められることです。
ミニ株投資は数千円〜数万円で始められる取引ですから、仮に購入した株式の株価が下落しても、そこまで損失は出ませんよね。
ミニ株投資のデメリット
ミニ株投資にもデメリットがあります。
指値注文ができない
株式投資の最大のデメリットが、指値注文ができないことでしょう。
つまり、実際に取引が成立しないと、いくらで株式が購入できるかわからないのです。
そのため、買い注文を出した日の株価が安かったとしても、取引が成立した翌日の株価はかなり値上がりしており、損をするということもありえます。
取引の機会が少ない
ミニ株投資のデメリットとして、取引の機会が少ないことが挙げれらます。
これは、ミニ株投資の取引が、注文日の翌日の寄り付きに行われるからです。
株式で投資する場合、取引の機会に制限があることは大きなデメリットです。
株価が急激に下落したり、逆に上昇した場合には、速やかに売買注文を行う必要があるのです。
もしもデイトレードなどで頻繁に株式取引をしたいのでしたら、ミニ株投資は向いていないでしょう。
大きく儲けられない
最後に、ミニ株投資では大きく儲けられないデメリットがあります。
その理由は、ミニ株は小額取引が基本だからです。
多額のお金で一気に株式を購入して、大きな値上がり益を狙うことはできません。
ミニ株の買い方
口座を開設する
ミニ株投資をするには、まずは証券会社で口座を開設する必要があります。
通常は、WEB上で開設した方が手軽でしょう。
各証券会社のHPに行き、口座開設のページから手続きを行います。
通常、必要書類として、免許証や印鑑が必要です。
口座の開設には2週間かかるのが通常ですので、これからミニ株投資を始めたい人は、早めに開設することをお勧めします。
購入する銘柄を選ぶ
口座を開設したら、次は購入する銘柄を選ぶことになります。
この購入出来る銘柄は、各証券会社のHP上にあるミニ株のリストの中から選ぶことになります。
しっかりとその会社の財務諸表と株価の値動きを分析して購入しましょう。
買い注文を入れる
購入したい銘柄が決まったら、最後に証券会社に買い注文を入れることになります。
HP上から買い注文を入れましょう。
ただし、買い注文を入れたからといって、必ずその取引が成立するわけではありません。
仮に株価がストップ高、ストップ安になった場合には、株式の売買注文が集中しすぎているため、売買が成立しない可能性もあります。
ミニ株投資で知っておきたいこと
株主優待はもらえない
ミニ株投資では、株式の本来の持ち主は証券会社のため、株主優待を受け取れないことが多いです。
証券会社によっては、商品券などの場合には、ミニ株の保有数に応じて現金としてもらえることもあるようです。
配当金はもらえる
ミニ株投資では、保有数に応じて配当金がもらえます。
ただし、ミニ株投資ではそもそも株の保有数が少ないですので、配当金も微々たるものです。
株主総会に出られる
ミニ株投資では、保有する株式の会社の株主総会に出席する権利はないようです。
まとめ
ここまで、ミニ株投資について見てきました。
ミニ株投資は、投資費用が少なくて済むので、初心者にはうってつけでしょう。
ミニ株投資で株式投資の勉強をして、慣れてきてから本格的に株式投資を始めるのも手でしょう。