仮想通貨取引所情報

コインチェックの手数料は高いので要注意!どう気をつければいい?

コインチェックは国内でも有数の規模を誇る仮想通貨取引所です。取り扱い通貨は9種類あり、海外取引所を利用しなくてもアルトコインの取引ができる点で、非常に使い勝手のいい取引所といえます(2018年9月現在)。

ただ、コインチェックで注意がしたいのが、「手数料」の高さです。

仮想通貨投資をしていると、「値上がり益」にばかり気を取られて、「手数料」を疎かにしてしまうことが多いと思います。ですが、この手数料は、投資の利益をジワジワと確実に蝕んでくるのです。

そこでこの記事では、コインチェックの手数料に焦点を当て、コインチェックの手数料の実態と手数料を抑える方法、さらにはコインチェックのお勧めの利用方法についても解説していきます。

コインチェックの手数料についての理解を深め、最小費用で最大の利益を上げられるようになりましょう!

なお、コインチェックに口座を開設していない人は、以下の記事を参考に開設してみてくださいね。

参考:「コインチェックの二段階認証を解説!設定方法・口座開設方法を理解しよう」

【この記事は、過去に書かれた記事を2018年9月5日に加筆修正したものです。】

コインチェックでかかる手数料の種類

コインチェックの手数料には、大まかに分けて、入金手数料、取引手数料、送金手数料、出金手数料の4種類があります。それぞれの手数料について順番に解説していきますので、1つひとつ確実に押さえましょう。

入金手数料

入金手数料とは、コインチェックに日本円やドルを入金するときにかかる手数料です。

コインチェックには、通常の銀行振込、USドルや海外口座から入金する銀行振込、クイック入金、コンビニ入金の4種類の入金方法があります。

クイック入金は、Pay-easyを使ってリアルタイムに入金できる方法です。コンビニ入金も同様で、コンビニ店頭で入金すると、即座に入金が反映されるようになっています。

なるべく早く入金したい人は、クイック入金やコンビニ入金を利用するといいでしょう。

それぞれの入金手数料は、以下のように決まっています。

入金手数料の安さで比較すると、通常の銀行振込が最も手数料が安いことが分かります。

銀行振込というと、入金が反映されるまでに時間がかかるイメージがあります。しかし、平日の午前中に振り込んでしまえば、午後には入金が反映されますので、そこまで時間がかかるわけではありません。

取引手数料

仮想通貨を実際に売買するときには、取引手数料がかかります。この取引手数料がかなりの曲者で、一見すると無料に思えても、裏ではしっかりと高額な手数料を取られていますので、要注意です。

手数料の詳細については次の章で解説しますが、こちらではコインチェックの取引方法を2種類ご説明します。

販売所

販売所とは、ユーザーとコインチェックが直接仮想通貨の売買をする取引方法で、コインチェックが提示した価格で取引を行います。

取引相手がコインチェックのため、取引がすぐに成立しますし、大量の売買注文でも受け付けてくれるメリットがあります。また、取引時には手数料もかからないため、非常にお得なように思えます。

しかし、手数料がかかっていないように見える販売所ですが、実は裏では「見えない手数料」がしっかりと取られています。

詳細については、次の章「知っておきたい!見えない手数料」にて解説します。

参照:はじめての投資ガイド

取引所

取引所とは、株の売買と同じように、取引所にいるユーザー同士が直接仮想通貨の売買をする取引方法です。

ユーザー同士で直接売買をするため、取引手数料が割安になるメリットがあります。

取引所で取引できる仮想通貨は、ビットコインのみになっています。

なお、取引所では売り手と買い手の注文が一致しないと取引が成立しないため、希望した価格で取引がなかなか成立しなかったり、大量注文がしにくいデメリットがあります。

参照:仮想通貨の将来性について考えてみた

レバレッジ取引

コインチェックでは、FXと同じように、日本円を証拠金として預け入れることで、その5倍までのビットコインの取引ができます。例えば、50万円を証拠金として預け入れると、最大で250万円までの取引が可能となります。

レバレッジ取引では、ポジションを持っている間、24時間ごとにスワップ手数料が発生します。

上の表から分かるように、買い(ロング)のポジションでは0.04%の手数料が、売り(ショート)のポジションでは0.05%の手数料が毎日発生します。

レバレッジ取引を始めるなら、手数料を抑えるために、長期投資は避けてできるだけ短期で運用するように心がけましょう。

送金手数料

コインチェックから別の取引所に仮想通貨を送金するときにも、送金手数料がかかります。

コインチェックでは、送金する通貨ごとに送金手数料が決まっています。

例えばビットコインを送金するとなると、一回あたり0.001BTCの手数料がかかります。1BTC=180万円とすると、送金手数料が1,800円かかる計算になります。

手数料を抑えるためにも、仮想通貨を送金するときには、なるべく一回にまとめて送金した方がお得といえます。

なお、送金時間は各仮想通貨によって異なりますが、ビットコインだと30分程度で完了するようです。

出金手数料

コインチェックでは、コインチェック内にある日本円を、銀行口座に出金することができまが、この時に出金手数料がかかります。

出金方法は、日本円と米ドルの2種類から選択できます。

米ドルの出金手数料は非常に高額ですので、日本円で出金します。出金時も、まとめて一気に出金した方が手数料は安くなります。

知っておきたい!コインチェックの“見えない手数料”

仮想通貨のトレードで利益は出ていても、手数料を考えたらさほど利益が出ていないことは結構あります。

ここからは、一見して手数料がかからないように見えて、実は高額な手数料が取られているケースについて解説します。

この“見えない手数料”についての理解が深まれば、より効率的に利益を上げられるようになります。

販売所のスプレッド

販売所で仮想通貨を購入するときには、いわゆる手数料の表示がありません。そのため、一見すると“手数料なし”で仮想通貨の売買ができていると思えてしまいます。

ところが、これが大きな落とし穴なのです。

販売所で提示されている価格には、スプレッドと呼ばれる「売り値と買い値の差」の手数料が存在します。

FXを知っている人は、スプレッドという言葉に馴染みがあるかもしれません。

スプレッドが存在すると、買うときにはより高く、売るときにはより低い価格でしか取引ができないようになっています。

上の図で言うと、買い値と売り値の差額0.3円がスプレッド手数料として徴収されることになります。

スプレッドの大きさは、それぞれの仮装通貨によっても、また相場によって刻一刻変化します。なお、コインチェックではスプレッドの大きさは公表されていませんが、取引所の販売価格と相場を比較することで、簡単に割り出す事ができます。

以下、2018年1月15日現在の、それぞれの通貨のスプレッドについて調べてみましたので参考にしてみてください。

参照:FXウォーカー

ビットコイン(BTC)

ビットコインの価格は、1,712,498円と表示されています。

一方、同じ時間の販売所の販売価格は、1,739,700円と表示されています。

同じ時点にもかかわらず、販売所の方が26,202円も価格が高いことが分かります。手数料に直すと、1.5%ほどとなります。この価格差が、見えない手数料のスプレッドです。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムの表示価格は、159,503円です。

販売所での販売価格は、164,570円です。

販売所の方が5,067円高いです。手数料に直すと、3%ほどです。

イーサリアムクラシック(ETC)

イーサリアムクラシックの表示価格は、5,140円です。

販売所での販売価格は、5,295円です。

販売所の方が155円価格が高いです。手数料に直すと、3%ほどです。

リスク(LISK)

リスクの表示価格は、3,504円です。

販売所での販売価格は、3,612円です。

販売所の方が108円高いことが分かります。手数料に直すと3%ほどです。

ファクトム(FCT)

ファクトムの表示価格は、7,907円です。

販売所での販売価格は、8,179円です。

販売所の方が272円価格が高いです。手数料に直すと3%ほどです。

スプレッドのまとめ

以上、仮想通貨のスプレッドについて調べてみましたが、ビットコインのスプレッドは約1.5%、アルトコインは約3%かかることが分かります(2018年1月15日現在)。

つまり、販売所で仮想通貨を取引してしまうと、いきなり数%の損失が発生してしまうということです。

ここで海外の取引所に目を移してみると、アルトコインの売買手数料は0.1%〜0.25%ほどとなっており、コインチェックの3%と比べると約10倍〜30倍近く手数料が違うことが分かります。

手数料が見えないことをいいことに、高額な手数料を取られているのです。

【スプレッドのまとめ】
販売所で取引すると、ビットコインは約1.5%、アルトコインは約3%のスプレッドがかかる。な手数料がとられているのです。

コインチェックの手数料を抑える方法

仮想通貨投資の利益を最大化させるためには、いかに手数料を割安に抑えるかが重要です。ここまでコインチェックの手数料について一通り説明してきましたので、ここからは手数料を抑える方法について解説していきます。

入金方法は銀行振込を選択する

コインチェックには様々な入金方法がありますが、一番お勧めなのは銀行振込です。銀行振込は最も手数料が安く、銀行側の振込手数料だけで入金することができます。

銀行振込の唯一の欠点が入金反映まで時間がかかることですが、平日の午前中に振り込みさせしまえば、午後には入金が反映されますので、そこまで神経質になる必要は無いと考えられます。

手数料を少しでも抑えるために、銀行振込を利用することをお勧めします。

ビットコインは取引所で取引をする

コインチェックでビットコインの取引をするのなら、スプレッドのある販売所ではなく、販売所を利用しましょう。

コインチェックでアルトコインの取引はしない

コインチェックでアルトコインの取引をすると、およそ3%ほどのスプレッドが取られますので、お勧めできません。アルトコインの取引は、手数料の安い海外取引所で行いましょう。

どうしてもコインチェックでアルトコインの取引をしたいのなら、頻繁に売買するのは避け、数週間〜数ヶ月単位で通貨を保有するようにしましょう。取引回数が減りますので、手数料を抑えることができます。

参考:「仮想通貨取引所の仕組みと投資の流れを解説」

利益を最大化させるコインチェックの使い方

コインチェックの手数料体系についてご理解いただけたところで、最後にコインチェックのお勧めな使い方について解説していきます。

ここから説明する方法で仮想通貨投資をすれば、手数料を最小にし、利益を最大にすることができます。

さあ、あなたも仮想通貨投資でジャンジャン稼いじゃいましょう!

日本円↔︎ビットコインの両替のみで利用する

コインチェックは日本円とビットコインの両替の時にだけ利用し、アルトコインは手数料の安い海外取引所で取引することをお勧めします。

手数料無料のビットコイン取引所でビットコインに両替したら、そのビットコインをBinanceやBittrexなどの海外取引所に送金してしまいましょう。あとは、海外取引所でアルトコインの売買をして、利益を積み上げていきます。

仮想通貨の利益を日本円に戻したいときには、ビットコインを海外取引所からコインチェックに送金し、ビットコイン取引所で日本円に戻します。

コインチェックの使い道を「日本円↔︎ビットコインの両替」の用途に限定することで、仮想通貨投資の利益を最大化できます。

実際、仮想通貨で多くの利益を上げている人は、上記のような方法で取引しています。筆者も同様です。

【コインチェックの有効な使い方①】
コインチェックを日本円↔︎ビットコインの両替の用途のみで利用することで、手数料を抑え利益を最大にすることができる。

販売所は大量注文時に利用する

基本的にコインチェックの販売所の利用はお勧めできませんが、大量注文を出すときには、取引所を利用すると有効なケースがあります。というのも、取引所で大量注文を出してしまうと、自分の注文で価格が変動してしまうからです。

例えば、取引所で大量の売り注文を出すと、買い注文が足りなくなってしまうため、価格が一気に上昇してしまいます。

その点、販売所はコインチェックと直接取引ができますので、大量注文の時に販売所を利用することで、自分の希望に近い価格でまとめて取引できます。

ちなみに、「大量注文」というのは数千万円単位の注文です。

【コインチェックの有効な使い方②】
大量注文時は、コインチェックの販売所を利用するのが有効。

相場急変時の緊急避難先として

例えば、仮想通貨市場全体が暴落したとして、保有する仮想通貨を一旦日本円に避難させたいときには、「アルトコイン→ビットコイン→日本円」と資金を移動していると、時間が掛かり損失が膨らんでしまう恐れがあります。

そんな時には、海外取引所にあるアルトコインをそのままコインチェックに送金し、販売所で日本円に両替すれば、スピーディーに資金を退避させることができます。

多少手数料は高くても、最速で日本円に戻したいのなら、コインチェック販売所も有効です。

【コインチェックの有効な使い方③】
緊急で資金を日本円に戻したいのなら、取引所を利用するのも有効。

サラリーマン康二
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コインチェックの手数料のまとめ

今回は、コインチェックの手数料について解説してきました。

ここまでお読みいただいた人はもうお分かりだと思いますが、基本的に国内取引所は手数料が高いため、海外取引所で取引を行うことを強くお勧めします。

また、海外取引所はチャートの分析ツールが非常に使いやすく、仮想通貨で本気で稼ぎたい人は皆利用しています。

この記事を参考に、あなたも仮想通貨投資を本格的に始めてみてくださいね!

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