あなたは「定期預金」と聞くとどういうイメージを持たれますか?
安全、安心、金利はそれなり…。多くの人がこういうイメージを持っていると思います。
…その通りです!(笑)それでは、具体的に見ていきましょう!
預金の基礎知識
定期預金の説明に入る前に、まずは「預金」について理解する必要があります。意外と、預金についてのことって知らなかったりします。
それでは、預金について見ていきましょう!
そもそも「預金」とは?
おそらくほぼすべての人が、どこかしらの銀行で口座を開設していると思います。
そもそも預金とは、銀行に口座を開設し、お金を預けておくことです。
銀行は、あなたから預かったお金を、企業への貸し付けや国債などで運用して収益を得ています。
そして、その収益の一部を、あなたに「利息」として支払います。
預金ってどんな種類があるの?
銀行預金には、実にさまざまな種類があります。
代表的な「普通預金」「定期預金」「総合口座」について見ていきます。
普通預金
普通預金とは、あなたのお財布代わりに使える預金です。自由に入金や出金が可能で、とても利便性が高いです。
多くの人が、預金と言ったら普通預金を思い浮かべると思います。
利用できるサービスとして、給料の受け取り、公共料金や家賃の自動引き落としなど
実にさまざまなものがあります。
このように、多くの人にとって無くてはならないものが普通預金です。
しかし、「金利」という面で見ると、「奇跡的な低さ」に驚きます。
メガバンクの普通預金の金利は、「0.001%」です(2016/7月現在)。
もしもあなたが100万円を普通預金に預け入れても、1年後の利息はわずか「10円」です。
10円ですと、100万円を友達に貸して、その代わりに食事をおごらせた方が儲かるレベルです。
このように、普通預金は、すぐに使うお金を入れておくだけの「財布代わり」に使うのが無難でしょう。
お金を増やしたいということなら、もっと別の投資を検討すべきです。
定期預金
これが今回のメインテーマとなる「定期預金」です。定期預金とは、初めに預け入れ期間を決めて利用する預金です。
満期まで基本的に引き出しができませんが、その分金利が高くなっています。
ちなみに、現在の最高金利が大阪協栄信用組合の「0.5%」です(2016/7月現在)。
普通預金の「0.001%」と比べ、実に「500倍」も金利が違います。
普通預金も定期預金も同じ「預金」なのに、いくら何でも違い過ぎますすね。
総合口座
総合口座とは、総合口座内で「普通預金」や「定期預金」を利用できる口座です。
また、残高が不足している場合に、自動的に銀行からお金を借りられる機能もあります。
要するに、何でもできる口座になります。
定期預金のメリット
定期預金は、もっとも基本的な投資手法の一つです。
ここでは、定期預金を「安全性」と「収益性」の側面から見ていきましょう!
定期預金は安全
定期預金を含む通常の預金は、非常に安全性が高いです。
というのも、もしも預金をしている銀行が破綻しても、元本1000万円までとその利息が必ず戻ってくる仕組みがあるからです。
この仕組みのことをペイオフ(預金保険制度)と言います。
預金保険制度では、各銀行は預金に対して、「預金保険料」を預金保険機構に支払っています。
もしも銀行が破綻した場合には、預金保険機構から預金の元本と利息が支払われるのです。
こういった意味で、定期預金は非常に安全性が高くなっています。
ちなみに、ペイオフは一つの金融機関に対し、1000万円まで適用されます。
よって、1000万円までの預金を複数の銀行に預けておけば、全ての預金が保護の対象となります。
金利が他の預金よりも高い
メガバンクの普通預金金利が「0.001%」に対して、定期預金の金利は、最大「0.5%」となっています(2016/7月現在)。
普通預金よりも定期預金の方が、「500倍」も金利が高いのです。
また、最近ではネット銀行や地方銀行の金利が高い傾向にあります。
さまざまな預金金利の比較サイトがありますので、一度調べてから預金することをお勧めします。
定期預金のデメリット
定期預金は、日常何気なく使っていますが、一見するとデメリットは内容に思えます。
ですが、そこが落とし穴です。
デメリットについて深くすることで、定期預金をより有効に活用することができます!
原則中途解約できない
定期預金は、初めに預け入れ期間を決めてから利用する預金ですので、当然中途解約はできません。
もしも中途解約をする場合には、ペナルティが掛かります。
この場合、解約料を支払う必要はありませんが、金利が普通預金以下になってしまうことが多いです。
なので、あらかじめ必要な資金は別に確保しておいて、直近で利用しない資金を定期預金に預けておくのが無難でしょう。
他の投資と比べ収益性が低い
定期預金は、確かに普通預金などと比べると、圧倒的に金利が高いです。
しかし、株や債券、投資信託などの投資と比べると、どうしても収益性の面で見劣りしてしまいます。
一般的に、安全性が高い投資は収益性が低く、逆にリスクが高い投資ほど収益性が高くなる傾向にあります。
そういう意味で、定期預金は安全性が非常に高い分、収益性が犠牲になっていると考えられます。
銀行預金のまとめ
定期預金は、安全性が非常に高い分、他の投資と比べ収益性が低いという特徴があります。
なので、「メリット」である安全性を生かした投資が吉です。
この場合、
・近い将来必ず必要なお金
・安全資産としてキープしたいお金
を定期預金で預けるのが妥当でしょう。
それ以外のお金については、あまりにも収益性が低すぎるので、定期預金以外に預けるべきです。
また、今後インフレになると、預金しているお金の価値がどんどん減っていきますので、お金をドブに捨てていることになります。
しっかりとお金の使い道を分け、必要最低限の金額だけ預金に入れておくようにしましょう。
私の銀行預金活用法
私は財形貯蓄という制度を利用して銀行貯金をしています。
「財形貯蓄」は、給料が会社から自分の給料口座に振り込まれる前に、強制的に「天引き」されます。
なので、貯金の意志が弱い人にお勧めだと思います。
使おうと思っても、すでにお金は財形貯蓄に吸い取られた後ですから(笑)
また、金利も普通の預金より高いので、これも吉です。
ただ、やはり収益性が低いので、財形貯蓄のお金は、全資産の4割以下にしています。
その他の6割のお金は、より収益性の高い投資に回しています。
このように、安全性を生かした運用に適しているのが定期預金です。
是非、あなたも一度自分の銀行預金を見直してみてください!
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