年金制度や失業などの暗いニュースがはこびっている昨今、多くのサラリーマンが自分の将来に対して不安を抱いているのではないでしょうか??
そんな中、多くの人が給料だけでなく投資で資金を得たいと考えているのではないでしょうか。
しかし、日本では投資に対する理解が浸透しておらず、投資の自称「プロ」にそそのかされて大きな損失を出してしまう人の話をよく耳にします。
今回は、投資を実際に始める前に最低限知っておきたい心構えをご紹介したいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
投資を始める前の心構え
投資を始める前には、まずは投資をする心構えを身につける必要があります。
なぜ、いま投資が必要なのか
今の世の中、自分の現在の収入や将来の年金に不安を抱いている人が多いです。これからの時代は、今まで以上に会社や国に頼ることなく自分の力でお金を増やしていく自助努力が必要とされています。そうなると、単に会社に雇われてお金を稼ぐのではなく、お金そのものに働いてもらってお金を増やすことが大切です。
投資はプランが最も大切
投資で一番大切なのが「プラン」を立てることです。自分が将来どのタイミングで、どれぐらいの資金が必要かの計画を立て、その計画に基づいて投資を進めることが大切です。その際、キャッシュフロー表という収支計画表を作成し、将来必要なお金を賄うために計画的に投資を始めることが大切です。「日本FP協会」のホームページにキャッシュフロー表などが掲載されていますので、ご自身で作成してみてはいかがでしょうか??
投資は「自己責任」
投資を始める上で大切なのが、投資は自己責任であると認識することです。投資は基本的には元本が保証されていないため、損失が出てしまうこともたくさんあります。ですが、損失が出た際に「〇〇が悪い!」と他人のせいにしてはいけません。仮に文句を言っても誰かが損失を保証してくれるわけではありません。最終的に投資をすると決断したのは自分自身ですから、投資の結果はすべて自己責任となります。
投資は余剰資金で行う
投資をする際には、余剰資金で行うのが原則です。ですので、余剰資金がない人は、まずは働いてお金を貯める必要があります。その上で投資を始めるのです。生活が苦しいから投資を始めるいうのは順序が逆で、この場合投資に感情的が入ってしまい、冷静な投資判断ができなくなる危険性があります。また、生活費まで投資に回してしまうと、損失が出た場合に多大な精神的苦痛と、生活できなくなるという2つのタメージを受けることになります。
まずは最悪失ってもいい範囲の余剰資金を捻出し、それを投資に回すようにしましょう。仮に損失が出てしまっても、「余剰資金だから仕方がない」と割り切るようにして、決して損失を取り戻すようなことを考えてはいけません。
ある程度の貯蓄は用意しておきましょう
投資は成果が出るか不確実ですし、すぐに結果が出るとも限りません。だからこそ、投資は余剰資金で行うことが大切です。そのため、投資する資金とは別に、ある程度の貯蓄は準備しておくといいでしょう。
その際、最低でも生活費の半年分は準備しておくべきでしょう。そうすれば、仮に投資が上手くいかなくても、また、会社をクビになっても当面は生活できるはずです。これだけの金額を用意できないのなら、まずはお金を貯めることから考えた方がいいでしょう。
具体的な投資の種類
ここからは、実際にどのような投資があるのかを解説します。
投資信託
まずご紹介したいのが、手軽に始められる投資信託です。
仕組み
投資信託というのは、投資家から資金を集めてそれを一つにまとめ、株式や債券などに投資する金融商品です。実際の運用は投資のプロが行ってくれますので、手間をかけることなく投資をすることができます。また、個人では手が出しにくい海外の株式などにも投資できます。金額も1万円程度から購入できますし、積立型を利用すれば毎月自動的に投資信託が積み立てられるメリットがあります。
手数料
投資信託では、運用を委託することになりますので手数料がかかります。投資信託を購入する際には販売手数料、維持費として信託報酬、換金する場合に信託財産留保額が掛かります。最近では販売手数料が無料のノーロード型の投資信託が増えてきましたが、信託報酬はまだまだファンドによって千差万別です。複数の証券会社やファンドを比較して、少しでも手数料が掛からないところを選ぶようにしましょう。
投資信託の種類
投資信託には、日本株式に投資するもの、海外の債券に投資するものなど、様々な種類があります。ですので、購入前にはしっかりとそれぞれの投資信託のリスクとリターンを認識し、適切に分散投資するようにしましょう。
不動産投資
不動産投資は、給料以外の安定収入源として、サラリーマンに人気があります。
仕組み
不動産投資では、金融機関のローンを利用して、マンション一室や一棟アパートなどに投資します。家賃収入による安定的な収入と、不動産価格の上昇による売買益の2つを狙うことができます。また、不動産を購入する際には金融機関のローンを利用することになりますが、少ない自己資金でも多額の投資ができるレバレッジ効果が期待できます。
デメリット
不動産投資では、空室リスクや借金を抱えてしまうデメリットがあります。ローンを組むにあたっては、住宅ローンと違って審査が厳しいことも多く、年収や勤務先などの「属性」も見られますので、自分の社会的地位などが重要となってきます。
株式投資
投資と聞いて最初に思い浮かぶのが株式投資の人も多いと思います。
仕組み
株式投資では、株価の上昇による売買益と、株式を保有している間に得られる配当金、そして株主優待の3つのメリットがあります。株価が値上がりすれば利益を得られますが、プロでも株式投資で利益を上げるのは難しいと言われています。投資初心者には難しい投資と言えるでしょう。株式の分析手法にはファンダメンタル分析とテクニカル分析がありますが、しっかりと株式の分析手法を勉強してから取引を始めるようにしましょう。
債券
債券とは、国、地方自治体、企業、などが資金調達をするために発行する有価証券です。あらかじめ満期日や利息の支払いが決められており、満期まで保有すれば額面通りの金額が返還されるため、比較的リスクが低い投資といえます。
最近では個人向け国債という国債が人気があるようですが、1万円から手軽に始められる債券投資として一考に値するかもしれません。
FX
外国に投資する方法としてFXがあります。FXは、外国の通貨の売買で為替差益を狙う投資です。ただし、FXは利益をあげた人と損失を出した人の合計金額が同じになるゼロサムゲームですので、投資というよりは投機の意味合いが強いといえます。また、為替レートは経済情勢や政治情勢によって大きく変動するため、値動きを予測するのは難しく、投資初心者には向かないといえます。
投資の勉強方法
最後に、投資の勉強方法を簡単にご紹介したいと思います。
投資の本を読む
投資の勉強を始めるには、まずは基礎知識を深めることから始めましょう。書店に行けば様々な本がありますので、まずはお金全般に関する本から読み始めましょう。そして、お金に関する理解が深まったら、少しずつ具体的な投資に関する本も読み始めましょう。
インターネットで情報収集する
本だけではなく、インターネットを通じて情報収集することも大切です。投資信託協会 、日本証券業協会などでは投資に関する情報を発信していますので、一度見てみることをオススメします。また、中にはセミナー情報などを掲載していることもありますので、チェックしてみましょう。
セミナーに参加する
現在は、証券会社や不動産仲介業者などが様々なセミナーを開催しています。無料で参加できるセミナーも多いですから、一度行ってみることをオススメします。
ただし、主催者側としてはセミナーで集客して自社の投資商品を購入してもらうことが目的ですので、セミナーはあくまでも勉強と割り切り、投資の即決はせずに必ず一度帰宅してから判断するようにしましょう。
個人的には、会社が主催するセミナーではなく、すでにサラリーマンを引退して個人で投資活動を進めている人のセミナーを受けることをオススメします。彼らはもともと普通のサラリーマンだった人達ですから、あなたの投資活動の参考になると思います。
まとめ
ここまで、投資に必要な基礎知識をご紹介してきました。
投資というのは非常に奥が深いですので、この記事で紹介したことを参考に、あなただけの理想的な投資を始めてみてください!