ドル・コスト平均法ってどんな投資方法?
投資をしている人にとって、「ドル・コスト平均法」は馴染みのある言葉であることでしょう。特に投資信託に投資している人の中には、ドル・コスト平均法を利用して積立投資をしている人も多いはず。
そもそもドル・コスト平均法とは、「一定期間ごとに、一定金額の投資商品を購入していくことで、平均購入単価を引き下げること」をいいます。
例えば、以下の図のように、毎月1万円ずつ株式を購入したとします。この場合、株価が1,200円と高い時には8株しか購入せず、逆に株価が800円と値下がりした時には12.5株購入することになります。
図の通り、普通に株を購入した時と比べて、ドル・コスト平均法の方が平均買付単価が低くなっていることが分かります。
つまり、株価が割高の時には少数しか購入せず、株価が割安の時には多く購入することができるので、結果的に平均購入単価を引き下げることができるのです。
ドル・コスト平均法を利用することで、特に手間をかけることなく、割安な価格で買い付けを行うことができるのです。これが、ドル・コスト平均法のメリットです。
(画像の引用:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 http://www.sc.mufg.jp/products/stock/ruitou/cnst_d_plan.html)
ドル・コスト平均法にもデメリットがある
ドル・コスト平均法を利用すれば、投資初心者でも高値掴みを心配しないで投資を行うことができます。また、機械的に投資できるため、相場に一喜一憂せず冷静に投資が行えるメリットがあります。
しかし、ドル・コスト平均法が常に有効かと言われると、そうではありません。
ドル・コスト平均法が最も有効なケースが、価格が適度に上下しており、かつ長期的に見ると平均価格が安定している時です。
それ以外のケースでは、ドル・コスト平均法が不利になることがあります。
例えば、相場が下げ相場の場合には、本来なら投資を控えるべきところを、ドル・コスト平均法ではひたすら商品を買い増していくことになります。
反対に、相場が上げ相場の時には、ドル・コスト平均法で少しずつ高値で買い増し続けるよりも、安い時に一気にどーんと購入した方が購入単価を低く抑えることができます。
つまり、ドル・コスト平均法は右肩下がりや右肩上がりの一本調子の相場には弱いということです。
自分の投資している商品が、どういう値動きをする商品なのか一度確認してみましょう。
【ドル・コスト平均法や投資信託についてもっと詳しく知りたい方は、以下を参照↓↓↓】
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