あなたは株価がどうして上下するのか、その理由をご存知でしょうか??
株価が上下する仕組みを知っていれば、それだけ有利に株式投資を行うことができます。
この記事では、そんな株価の変動要因について徹底解説したいと思います。あなたが株式投資をする際の参考にしてみてください。
株式市場の基本
株価変動要因の説明に入る前に、まずは実際に株の取引が行われる株式市場の基本から確認したいと思います。
株式市場とは
一般的に株式投資の対象となるのが、上場企業の株です。上場企業というのは、証券取引所の定める厳しい基準をクリアし、証券取引所で株を売買することを認められた企業のことをいいます。
そしてこの株は株式市場を通じて売買され、私たち投資家は、証券会社を通じて株式市場で取引を行うのです。
証券取引所
株式などを取引する場所のことを証券取引所といいます。
現在日本には4つの証券取引所があり、それぞれ東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所です。
それぞれの証券取引所では市場をいくつか開設しており、有名な東京証券取引所では「東証一部」、上場基準が緩やかな「東証二部」、新興市場と呼ばれる「東証マザーズ」、「東証JASDAQ」があります。
株価が変動する要因
それでは、株価が変動する要因について解説していきます。
需要と供給
株価が変動する直接の要因は、売り手と買い手の需給バランスです。買い手が多ければ株価は上昇しますし、売り手が多ければ株価は下落します。
需要と供給を判断するには、証券会社の気配板(板)を確認するといいでしょう。板を見ることで、どの株価水準でどれだけの注文が入っているか確認することができます。
板には指値注文の売買値と注文数量が表示されています。
通常、成行注文はすぐに約定してしまうため板には表示されません。
企業の業績
株価が変動する要因として、企業業績もあります。
実はこの企業業績が、株価にもっとも大きな影響を与える要因であると言われています。そのため、多くの投資家がこの企業業績に注目しています。
例えば業績予想で利益を上方修正したり、決算内容が好調だったりすると、株価が上昇することが見込まれます。
経済情勢
株価は国内外の経済情勢の影響も受けます。その主なものとしては、経済指標、金利、そして為替レートがあります。
各種経済指標
経済情勢や景気動向を確認する方法として、経済指標を活用することが挙げられます。例えば景気ウォッチャー調査や、機械受注などがあります。
これらの指標を確認する際には、これまでの推移や方向性を確認するようにしましょう。景気が良くなりそうなのか、それとも悪くなりそうなのか、確認することができます。
また、証券会社が発表しているアナリストレポートなどを確認してもいいでしょう。
金利
金利も企業の経済活動に対して大きな影響を与えています。
大量の資金を必要とする事業の場合には、低金利は業績の追い風となります。金利の影響を受けやすい業種としては、金融、不動産、建設などがあります。
長期金利が低い場合には、株式市場に資金が流入しやすくなります。
反対に金利が高い場合には、株に投資する妙味が落ちるため、株価の上昇が抑えられる傾向があります。
為替レート
為替レートも株価に影響を与えています。
円安になると、自動車や精密機械などの輸出関連企業にプラスの影響を与えます。製造業の割合が大きい日本の場合には、円安が株式市場の追い風となる傾向があります。
反対に円高の場合には、輸入関連企業である電力、ガス、石油などの企業にプラスに働きます。
また、外国人投資家も為替レートによりその投資の姿勢を変えます。
いくら日本の株式市場が上昇していても、円安ではドル建ての価値が下がるため、資金が流入しない可能性があります。
反対に円高で株価も上昇していれば、資産価値の大きな増加を見込めるので、資金が流入する可能性が考えられます。
社会情勢
経済政策、災害、戦争などの社会情勢も株価に影響を与えます。
例えば東日本大震災の場合には、株価が一気に下落に転じましたし、反対にアベノミクスの場合には株価上昇の要因となりました。
特に政府の政策は多くの企業に影響を及ぼしますので、投資をする際には注意するようにしましょう。
海外市場や国際政治
日本国内の景気だけではなく、海外市場の動向も大きな影響を与えます。
海外市場が好調なら、その流れを受けて日本への投資資金の流入も増える傾向があります。
逆に紛争などが起きると、世界経済全体にマイナスの影響が広がり、株価が下がることもあります。
このように、株式市場は日本だけでなく海外からの影響も大きく受けているのです。
まとめ
今回は株価の変動要因についてご紹介してきました。
やはり株式投資をする上では、国内や海外の政治情勢、経済情勢にアンテナを張っておくことが重要です。
よく情報収集してから投資にのぞむようにしましょう。
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