FXと聞くと、多くの人が「危険だ」「失敗したら大変だ」というイメージを持っていると思います。
それはその通りで、FXは高いリターンが狙えますが、それだけリスクも高くなります。
まさにハイリスク・ハイリターンな投資といえます。
実際、FXで失敗して借金を作ってしまい、大変な目にあった人の話はあとを絶ちません。
この記事では、こんな疑問に対する答えをお伝えします。
・FXで本当に借金ができるの?
・FXで借金してしまう人の特徴は?
この記事で、FXにまつわる借金の疑問を解消しましょう!
(最終更新日:2019年4月2日)
FXと借金のリスクは表裏一体
FXと借金は、ある意味切り離せない関係にあります。
高いリターンを狙えば狙うほど、FXで借金をするリスクは必然的に高くなっていきます。
ここからはFXと借金の関係について解説します。
そもそもFXとは?
まずはFXという言葉の意味から理解しましょう。
FXは英語の「Foreign Exchange」の略で、日本語に直すと「外国為替証拠金取引」となります。
FXで利益を上げる方法としては、異なる通貨投資をトレードすることによる為替差益と、通貨間の金利差(スワップポイント)を利用する方法の2種類があります。
参考:「FXのスワップポイントで生活できる?FXを使って資産運用する方法」
また、FXの代表的な特徴として、「レバレッジ」があります。
FXはレバレッジを利用することで、自己資金の何倍もの金額を取引することができます。
たとえば10倍のレバレッジをかけると、10万円の元手で100万円分の取引ができるようになります。
利益が出ると、利益は10倍に拡大しますが、損失が出ると、その損失は10倍に拡大します。
FXで多くの人が失敗してしまうのは、このレバレッジによるところが大きいです。
ロスカットで借金は避けられる
レバレッジをかけすぎると、借金をするリスクが高まります。
しかし、実際には「ロスカット」という仕組みがあり、借金のリスクが避けられるようになっています。
ロスカットというのは、投資家に多大な損失を与えないようにするため、含み損が一定水準まで拡大したときに、それ以上損失が出ないよう強制的に決済する仕組みをいいます。
参考:「FXの強制ロスカットの計算方法とは?リスクへの正しい対処法」
基本的には、ロスカットにより、投資家は損失から守られるようになっています。
しかし、リーマンショックやスイスフランショックのように為替が急激に変動した時には、ロスカットが間に合わず損失が拡大する恐れがあります。
また、サーバーのメンテナンスなどでシステムが停止している時にも、ロスカットは行われません。
ロスカットを100%信用することはできないのです。
投資初心者の方への厳選記事 投資初心者にお勧めの記事はこちら!
FXで借金をしてしまう人の特徴
FXと借金は切っても切り離せない関係にあります。
それでは、なぜFXでは借金のリスクが発生するのでしょうか?
レバレッジをかけすぎるから
FXで借金を抱えてしまう理由は、レバレッジをかけすぎてしまうからです。
そもそもFXは、一定の証拠金をFX会社に担保として預け、それを担保に資金を借りて取引を行います。
そのため、為替が急激に変動すると、担保にした証拠金を超える損失が発生し、結果として借金となってしまうのです。
レバレッジをかけなければ、損失は投資資金の範囲に収まりますので、借金のリスクはなくなります。
参考:「投資で失敗して400万円損した現役投資家が明かす失敗する人の特徴」
消費者金融やキャッシングを利用してしまう
FXで借金を作ってしまう人は、レバレッジのかけすぎもありますが、損失を補填するためにサラ金やキャッシングを利用してしまうことが主な原因としてあります。
最初は貯金を使って投資を始めても、FXをやっていくうちに資金が底をつき、損失を取り戻すため自転車操業を始めてしまうケースが多いようです。
ここまでくると、「今度こそ取り戻してやる」という感情で頭がいっぱいになってしまい、どんどん深みにはまっていくことになります。
FXの借金リスクを回避するポイント
ここからは、FXで借金を回避する方法を解説します。
リスクを避けてコツコツ利益を積み上げることを意識しましょう。
レバレッジを低くして取引をする
FXで借金をしてしまう理由は、レバレッジをかけることで証拠金以上の取引ができてしまうからです。
そのため、早い話が、レバレッジをかけなければ損失は自己資金の範囲に収まりますので借金は発生しません。
レバレッジを下げて投資を行うことで、借金のリスクを下げることができます。
ポジションを持ったままにしない
ポジションを持ったまま日をまたいだり土日を迎えることはお勧めしません。
例えば、夜寝ている間に相場が急変してロスカットされていたり、取引が休みの土日に重大事件が起きて、月曜日に取引が開始されて一気にロスカットされることもあります。
ポジションを持ったままにするなら、リスク管理はしっかりと行いたいところです。
余剰資金の範囲で取引をする
これは投資の基本ですが、投資は余剰資金の範囲で行うことが大切です。
特にFXは中毒性が高く、ついつい熱くなって取引しがちです。
しかし、自分の感情を抑えられないと、どんどん損失が拡大して、気づいたら取り返しのつかない損失を抱えてしまうことになりかねません。
あなたの家計を守るためにも、そして感情的にではなく数字を見て取引できるように、余剰資金の範囲で取引することが大切です。
参考:「実際にあった投資の失敗事例と投資で成功するためのマインドセット」
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FXと借金のまとめ
ここまで、FXと借金について解説してきました。
投資家の勉強不足が、FXで失敗する主な原因です。
しっかりとFXの基本を押さえてから、FXを始めましょう。