2018年1月より「つみたてNISA」がスタートしました。
この制度は、老後の資金を準備するのに適したお得な制度ですので、つみたてNISAを使ってお得に将来の備えをしたいところです。
この記事では、つみたてNISAに焦点を絞って解説していきます。
(この記事は、過去に書かれた記事を2018年7月10日に加筆修正したものです。)
知っておきたい!つみたてNISAの基礎知識
非課税期間は20年間
つみたてNISAの非課税期間は20年です。
これだけの期間、非課税の恩恵を受けられるわけですから、若い世代の方は積極的につみたてNISAを活用して、将来の資産作りを進めた方がいいでしょう。
一方、現行NISAの非課税期間は5年のため、両者の性格が大きく異なることが分かります。
非課税枠は年間40万円
つみたてNISAの非課税枠は、年間で40万円、毎月に直すと3.3万円ほどになる計算です。
年間40万円ですと少ない気もしますが、これが20年続くと非課税枠の合計は800万円となります。
年間の非課税枠は小さいですが、20年という長期で考えた時には、その効果は絶大なのです。
つみたてNISAと現行NISAは併用できない
残念なお知らせですが、NISAの口座は一人一口座までのため、つみたてNISAと現行NISAを併用することはできません。
積立投資メインでいきたいのならつみたてNISAを、投資信託以外にも株式やREITにも投資したい場合には現行のNISAを選択する必要があります。
つみたてNISAは積立投資しかできない
その名の通り、つみたてNISAで投資可能なのは積立投資のみです。
積立投資を行うことで、ドルコスト平均法の効果で平均購入単価を引き下げつつ、投資を行うことができます。
また、積立投資なら毎月少額から投資できるため、まとまったお金がなくても投資ができるメリットがあります。
積立投資で資産形成するなら、つみたてNISAはうってつけな制度なのです。
条件を満たした投資信託のみ投資可能
つみたてNISAで投資できる商品は、一定の条件を満たした投資信託のみです。
その条件を要約すると、以下のようになります。
・信託期間が20年以上であること
・毎月分配型ではないこと
・販売手数料が無料であること、等
これらの条件を満たす投資信託なら、たしかに長期運用で大きな成果を上げられると期待できます。
投資初心者でも、迷うことなくいい投資信託を選択できるでしょう。
ロールオーバーの上限も撤廃される可能性
現行NISAでは、年間の非課税枠までしかロールオーバーできませんでしたが、つみたてNISAではそれが撤廃される可能性があります。
例えば、年間非課税枠いっぱいで120万円の株式を購入し、それが200万円に値上がりしたケースを考えてみましょう。
この場合、現行NISAでは120万円までが非課税として翌年の非課税枠に移行でき、残りの80万円(=200万円−120万円)は移行できませんでした。
しかし、つみたてNISAでは、200万円まるまる移行できる可能性が出てきたのです。
もしも今後ロールオーバーの上限が撤廃されたら、使い勝手がさらに良くなると考えられます。
つみたてNISAのまとめ
つみたてNISAは、長期的にコツコツ積立投資をしたい人には打って付けの投資方法です。
今からつみたてNISAを使って、将来に備えてみませんか?
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