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投資信託は基準価額が判断できる??基準価額の基本を解説します。

投資信託を始める際に最初に違和感を覚える単語が「基準価額」ではないでしょうか??実は、この基準価額という単語は投資信託でかなり重要なキーワードなのです。

そこで、今回はそんな投資信託の基準価額に焦点を当ててご紹介したいと思います。

投資信託の基本


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まずは投資信託の基本事項から確認しましょう!

投資信託とは

投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの資金にまとめ、それを運用の専門家が株式や債券などに投資する商品です。投資信託の運用成果は、投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。

投資信託では、運用の専門家が自分の代わりにお金を運用してくれますので、株式投資のように自分で売買のタイミングを常に見張っておく必要がありません。非常に手離れがいいといえます。

基準価額とは

基準価額とは、その投資信託の一口あたりの価格のことをいいます。投資信託は複数の債券や不動産を組み合わせた金融商品ですので、その投資先の価格が確定しない限りは投資信託自体の価格も決められない仕組みとなっています。ですので、基準価額はあなたが売買を決めた時点では分からず、翌営業日や翌々営業日になって初めて分かるのです。基準価額の詳細については、次項でさらに説明します。

 

基準価格について


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ここからは、基準価額についてもう少し踏み込んだ内容を見ていきたいと思います。

基準価額の算出方法

基準価額は、投資信託のうち投資家に帰属する部分である「純資産総額」を「総口数」で割って算出されます。つまり、一口あたりの純資産が基準価額ということです。このように、基準価格は他の投資のように売り手と買い手の需給バランスで価格が決まるわけではないのです。

基準価格の更新時間

基準価額は原則一日に一回だけ更新されます。例えば、国内株式型の投資信託であれば、午後3時の取引終了後から計算が始まり、当日の午後7時ごろに基準価額が確定するようです。投資信託を購入・換金する際、同じ日の締め切り時間までに申し込みがあったものについては、全て同じ基準価額が適用されます。

基準価格の値動き

基準価額が高いか低いかは、実はそのファンドの運用の優劣に全く関係しません。基準価額の変動要因にはファンドそのものの運用成果だけでなく、様々な要因があります。

例えば、運用成果がよく、投資する株式や債券の価値が上昇しているなら、当然基準価額は上昇するでしょう。一方、もしもファンドの総口数が増えた場合、基準価額は下落すること損するように思えますが、受け取れる分配金を考慮に入れると、プラスの収支になることもあります。つまり、基準価額だけを見ていては、そのファンドの価値は判断できないのです。

ただし、数年以上の長期で見て基準価額が下がっているファンドは、運用がうまくいっていないと考えられますので、切り捨てたほうがいいでしょう。

基準価額はそこまで気にしない

基準価額だけではファンドの運用の優劣を判断できませんので、そこまで気にする必要はありません。通常、多くの投資家は長期で投資信託を運用しますので、短期的な基準価額の変動にはそこまで神経を尖らせる必要はないでしょう。ただし、さすがに数年規模で見て基準価額が下落しているファンドは、運用に問題があると考えられるのでやめておいたほうがいいでしょう。

 

投資信託を選ぶ際に大切なこと


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投資信託を選ぶ際は基準価額に頼ってはいけません。しかし、そうなると一体何を基準に投資信託を選べばいいのでしょうか??

こちらでは投資信託を選ぶ際に大切なことをご紹介します。

投資目的を考える

投資信託を選ぶ際に一番大切なことは、自分が何の目的で投資信託に投資するか考えることです。例えば、数年後に必要な住宅ローンの頭金なのか、老後のための資金なのか、こういったことを考えます。

もしも住宅ローンの頭金なら、将来必ずそのお金が必要となりますので、元本保証のない投資信託ではなく定期預金で運用したほうがいいかもしれません。また、老後のための資金なら、そのお金を使うのは何十年もあとですから、多少リスクを取ってもリターンを狙っていった方がいいでしょう。

このように、自分の目的によって購入すべき投資信託の種類は変わってくるのです。

自分に合う投資信託を選ぶ

投資目的が決まったら、続けてその目的にあった投資信託を選ぶ必要があります。投資信託をリターンとリスクを元に分類すると、以下の3種類が考えられます。

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債券型投資信託

債券型は、主に安全性の高い債券で運用を行いますので、価格変動が少なくリスクも少ない傾向があります。初めて投資信託を始める方や、損失を抑えたい方は債券型を検討するといいでしょう。

バランス型

バランス型は、債券や株式などの複数の資産に分散投資しており、債券の安全性と株式の収益性の両面を合わせ持った商品といえます。全世界に分散投資しているものもありますので、バランス型ファンドを一つ購入するだけで、あらゆる金融商品に分散投資しているのと同じ効果が得られます。

そこそこリターンは欲しいが、そこまで大きなリスクを背負いたくない人にはオススメでしょう。

株式型投資信託

株式型は、リスクが大きいですが、その分高いリターンを狙うことができます。とにかく積極的に運用を進めたい人向けです。株式型に投資する場合、債券型も同時に投資することで、リスク分散を図ることができます。

投資信託の手数料

投資信託を購入する際に大切なのが手数料です。手数料が高いと、それだけ投資信託からのリターンにマイナスに作用しますので、手数料は低ければ低いほどいいです。手数料には3種類あります。

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販売手数料

販売手数料は、投資信託を購入する際に販売会社に支払う手数料です。最近では、ネット証券の中で販売手数料が無料の投資信託(ノーロード)もありますので、ノーロードのものを選ぶようにしましょう。

信託報酬

信託報酬は、投資信託の運用会社や信託銀行に対して支払われる費用です。信託報酬は自分が保有する投資信託の金額に応じて毎日発生しますので、投資信託で一番掛かる費用といえます。信託報酬は安ければ安いほどよく、最低1%は切るものを探すようにしましょう。

信託財産留保額

信託財産留保額は、投資信託を解約する際に掛かる手数料です。

目論見書を見てみる

投資信託には、その投資信託の重要事項が記載された目論見書(もくろみしょ)というものがあります。目論見書には、ファンドの目的やリスク、運用実績、手数料などの投資判断に必要な情報が記載されています。投資信託を購入する際には、目論見書の隅から隅まで目を通すようにしましょう。

余剰資金を使う

こ購入したい投資信託が決まったら、いよいよ投資信託を購入します。ですが、購入資金は必ず余剰資金を使うようにしましょう。投資信託は元本が保証されていない商品ですので、場合によっては損失が出ることもあります。もしも生活資金などを投資にあてていると、損失が出た際に生活に行き詰まる恐れもあります。

投資の鉄則ではありますが、全額無くなってもいい気持ちで、余剰資金を使って投資を始めるようにしましょう。

 

まとめ


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ここまで、投資信託を基準価額という切り口から解説してきました。投資信託を「基準価額」で判断してはいけないなんて驚きですよね!

この記事でご紹介したことを参考に、あなたも投資信託の購入を進めてみてください!

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