不動産投資において大切なのが「管理会社選び」です。いい管理会社を選択するかどうかが、賃貸経営を左右すると言っても過言ではありません。
ただし、管理会社を選ぶというのは、実は非常に骨の折れる作業です。最初はいいと思った管理会社でも、実際に蓋を開けてみたらずさんな管理をされていたという話もよく耳にします。
そこでこの記事では、そんな管理会社選びの基準をご紹介したいと思います。この記事を参考にして、ぜひあなたにとって最適な管理会社を見つけてみてくださいね。
管理会社の正しい選び方の基準
空室解消能力が高いか
管理会社選びの最も重要なポイントが、空室をいかに埋めることができるかということです。不動産経営においては、いかに空室期間を短くし、家賃収入を最大化するかが大切なのです。
空室がなかなか埋まらないと、毎月のローン返済額をまかなうことができず、オーナーの持ち出しになる可能性があります。
空室解消能力の見極め方としては、その管理会社が公表している入居率と平均空室期間を確認することが挙げられます。入居率が高く空室期間が短ければ、それだけ空室を埋める能力が高いと考えられます。
ただし、入居率や空室期間の計算方法には各社で差があるため注意が必要です。入居者が退去した後のリフォーム作業が終わってからを空室と解釈したり、様々なパターンがあります。よく注意しましょう。
トラブルへの対応能力があるか
入居者に長く入居してもらうためには、トラブルへの対応能力も重要です。
例えば、騒音の問題や入居者同士のトラブルが発生した際には、速やかに問題を解決することが求められます。もしも解決が長引くようなことになれば、最悪入居者が退去してしまう可能性があります。
トラブルへの対応能力を確認するためには、管理会社の対応人数や対応可能時間等を確認するといいでしょう。
家賃の滞納率が低いか
家賃の滞納というのは、オーナーの悩みのタネの一つです。空室と同じく、滞納は家賃収入が途絶えることにつながりますので、賃貸経営には大きなマイナスです。
家賃が滞納した際、その家賃をいかに早く回収するかは、管理会社選びの重要なポイントなのです。
いい管理会社を見極める方法としては、2ヶ月以上家賃を滞納している割合(滞納率)を確認することが挙げられます。全国平均の滞納率は2%以下の水準ですから、この水準を下回るものを選ぶようにしましょう。
なお、家賃を1ヶ月だけ滞納するのは、単なる入金忘れの可能性もあるため、そこまで重視する必要はありません。
コストに見合った管理内容か
賃貸経営では、いかにコストを抑えるかが重要となってきます。
どんなに管理内容がいい管理会社を見つけても、管理手数料が高かったら元も子もありません。管理会社を選ぶ際には、コストパフォーマンも重要なのです。
一般的な管理会社の管理手数料は、家賃収入の5%〜7%ほどです。また、管理手数料が安くても内装工事代が高価な業者もありますので、工事費用も事前に確認するようにしましょう。
大手と地場の管理会社はどちらがいいの??
管理会社を選ぶときには、大手と地場、どちらの管理会社を選べばいいか悩む人も多いことでしょう。
ここからは、大手と地場、どちらの方がいいのか、メリット・デメリットを比較してみたいと思います。
大手管理会社のメリット
大手の管理会社を選ぶメリットとしては、ネームバリューがあり、入居者を集めやすいということが挙げられます。インターネットの入居者募集サイトも充実しており、入居者が集まりやすいと考えられます。
また、大手管理会社では入居者対応の仕組みがある程度仕組み化されているため、入居者対応の質が、ある程度保証されているメリットもあります。
大手管理会社のデメリット
大手管理会社では、入居者対応業務を本部で一度受け付けて対応するため、トラブル対応のレスポンスが遅いというデメリットがあります。
同時に、大手管理会社では担当者の異動があるため、引き継ぎが上手くされなかったり、信頼関係が築けないデメリットもあります。
地場管理会社のメリット
地場の管理会社だからこそ地域密着型の経営が行われるため、入居付け能力が高いことが期待できます。
また、規模が小さいため、入居者トラブルにも即座に対応してもらえたり、臨機応変な対応をしてもらうことも期待できます。
地場管理会社のデメリット
地場管理会社の一番のデメリットが、会社によって管理のクオリティーがバラバラだということです。
いい管理会社に当たればいいですが、もしも悪い管理会社に当たった場合には、ずさんな管理をされてしまうことがあります。
自分で何件も管理会社を回ってみたり、すでに不動産経営をしている人からいい管理会社を紹介してもらうことが大切です。
管理会社選びのまとめ
いい管理会社を見つけることができれば、ほぼ手放し状態で賃貸経営を行うことが可能です。賃貸経営においては、管理会社選びはかなり重要なのです。
この記事を参考にして、ぜひあなたにとって最適な管理会社を見つけてみてください。
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