投資家で大成功した人の中に、「ウォーレン・バフェット」という有名な投資家がいます。そのバフェット氏が行なっている投資スタイルが「バリュー投資」と呼ばれるものです。
バリュー投資を簡単にいうと、割安で放置されている株を買い、その株が適正な株価に戻るまで待つ、というスタイルの投資手法です。
この記事では、そんなバリュー投資の基本的な内容についてまとめ、解説したいと思います。
バリュー投資の基礎知識
まずはバリュー投資と呼ばれる投資スタイルの基本から解説していきます。
バリュー投資とは
バリュー投資とは、現在の株価が割安なのか割高なのかを見極め、割安なら買って株価が適正な水準に戻るまで待つ投資スタイルです。
そのため、デイトレードなどの短期投資とは対極に位置する投資スタイルといえます。
割安な銘柄の選定方法
バリュー投資をする上では、割安株を選定することが不可欠です。
ここからは、割安株を見つけるための指標をご紹介したいと思います。
PER(株価収益率)
PERとは株価収益率のことをいいます。計算式は以下のようになります。
PER=株価÷1株あたりの利益
1株あたりの利益に対して、株価が何倍まで買われているかを表す指標です。PERが低ければ低いほど、会社のあげる利益に対して株価が割安であると考えることができます。
PBR(株価純資産倍率)
PBRとは株価純資産倍率のことです。計算式は以下のようになります。
PBR=株価÷1株あたりの純資産
純資産(資産から負債を引いて計算)に対してどれくらい株が買われているかを表す指標です。PBRが低ければ低いほど、株価が割安であると考えることができます。
PERとPBRについて
一般的には、PERは15倍以下、PBRは1.5倍以下だと割安と見なされます。
ただし、PERとPBRが低いからといって、一概に株価が割安だとは限りません。
例えば業績が悪化している場合、株価が値下がりしてますので、PERとPBR共に下がるでしょう。しかし、そういった銘柄はさらに業績が悪化することが見込まれますので、単純に割安だと思って購入すると痛い目にあることになります。
また、市場全体が好調の時や不調の時にも、それにつられて株価が上下しますので、PERとPBRも本来とはかけ離れた動きをすることがあります。
バリュー投資では財務分析が必須
バリュー投資を成功させるためには、単にPERとPBRの分析だけでは不足しています。
その企業の経営状態について、詳細に分析する必要あります。
株式投資の基本であるファンダメンタル分析を綿密に行い、その上で割安株を購入することができれば、非常に少ないリスクで投資を行うことができます。
バリュー投資のメリットとデメリット
バリュー投資をすると、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか??
こちらで解説していきます。
バリュー投資のメリット
株価が安い銘柄を選んで購入していくため、値下がりする可能性が小さく、値下がりした時の損失額も少なく済みます。
また、安い値段で購入することができるため、値上がりした時の利益もそれだけ大きくなります。
バリュー投資をうまく行えば、ローリスクでハイリターンを狙うことができるのです。
加えて、バリュー投資では日々株価の確認作業に追われる必要がありません。株価が値上がりするまでには相当の時間がかかるため、落ち着いて投資にのぞむことができます。
バリュー投資のデメリット
バリュー投資のデメリットは、株価が上昇するまでに長い時間が必要なことです。
また、もともと注目度が低い割安株を購入する投資スタイルのため、その銘柄が注目され買いが入るまで辛抱強く待つ必要があります。
まとめ
「割安で放置されている優良企業の株を買い、株価が上昇するまで待つ」というバリュー投資は、シンプルですが非常に合理的な投資方法といえるでしょう。
バリュー投資に興味を持った方は、バリュー投資についてもっと勉強してみてくださいね。
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