「外貨建てMMF」、、、なかなか聞きなれない投資だと思います。
立ち位置としては、外貨預金とFXのちょうど中間に位置するイメージです。
外貨建てMMFとは何か?
そもそもMMFとは、Money Market Fund(マネー・マーケット・ファンド)の略です。
これは、主に公社債に投資する投資信託の一種です。
日本から海外のMMFに投資するので、外貨建てMMFと呼ばれています。
外貨建MMFは、通常の投資信託と同様、シンプルな投資ですので、比較的初心者でも始めやすい投資となっています。
外貨建てMMFの特徴
それでは、外貨建てMMFの特徴を順番に見ていきます。
元本保証なしだが比較的安全
外貨建てMMFは投資信託にあたりますので、元本が保証されていません。
よって市場が急落した場合、元本割れする可能性があります。
しかし、外貨建MMFの投資対象は、国債や優良企業の社債など格付けの高い公社債が中心で、安全性が比較的高いと言えます。
小額から始められる
投資信託ですので、月々1万円(各証券会社による)から少しずつ積立投資をすることができます。
まとまったお金がなく、少しずつ投資を行いたい場合に有効です。
買った翌日から解約できる
外貨建てMMFは、原則買った翌日から解約できます。
よって非常に換金しやすい特徴があります。
ですので、次の投資を探すまでの間、お金を一時的にプールしておくのにも有効かと思います。
気になる利益はどれぐらい??
外貨建てMMFは、その月の分配金(利益)を月末にまとめて元本に再投資します。
つまり、1カ月複利の商品です。
金利としては、主なものとして、
・米ドル建てMMF 0.1%~(2016年7月現在)
・ニュージーランドドル建てMMF 1.6%~
となっています。
外貨預金と比べて、金利が高いと言えます。
外貨建てMMFのコストは?
外貨建てMMFにも、コストが掛かります。
特に日本円と外貨の交換を行いますので、必然的に為替手数料が発生してきます。
コストについて、順番に見ていきましょう。
為替手数料
日本円と外貨を両替する際に、為替手数料が掛かります。
スプレッドとして徴収されます。
スプレッドとは、その通貨の「業者の買値」と「あなたの買値」の差のことを言います。
例えば、業者が円を1ドル=100円で仕入れたとします。
これをあなたに1ドル=101円で売ったとすると、差額の1円がスプレッドとなり、業者の儲けとなります。
管理報酬や投資顧問報酬等
投資信託ですので、運用期間中は管理報酬などが掛かります。
ですが、こういった費用は間接的にMMFから引かれるので、あなたが実際にこのコストを支払うことはありません。
外貨預金との違いは?
外貨建てMMFと外貨預金、結局どちらも同じような投資商品に見えます。
その主な違いとして、外貨建MMFは
・毎月少額から始められ
・利回りが高く
・為替手数料が安い
という利点があります。
外貨預金が元本保証があるので「ローリスク・ローリターン」、外貨建てMMFが元本保証がないので「ミドルリスク・ミドルリターン」と覚えておくと良いかもしれません。
外貨建てMMFのまとめ
以上、外貨建てMMFについて見てきました。
外貨建てMMFは、外貨預金と違い利回りも高く小額から始められるので、長期的に積立投資したい場合におすすめかなと思います。
個人的には、投資信託の分散投資の一環として外貨建てMMFを利用するのも面白いと思いました。
私は、将来的には外貨で資産を運用したいと考えています。
高利回りの商品に投資するまでの一時的な「資金の置き場」として外貨建てMMFを利用したいなと考えています。
外貨建てMMFは、色々な証券会社が取り扱っていますので、ぜひ多くの証券会社を比較して、自分が納得できる外貨建てMMFを見つけてください!
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