外貨預金といったら、預金ですからリスクが低くて、高金利も狙える投資です!でも、為替手数料というコストがかかって、利益が思った以上に伸びないことがあります。
今回はそんな悩める為替手数料を減らす方法をご紹介したいと思います。
外貨預金のおさらい
まずは、外貨預金の概要について簡単におさらいをしましょう。
外貨預金とは
外貨預金というのは、日本円を外国の通貨に交換して預金することをいいます。外貨預金の仕組みは基本的に円預金と同じです。主に違う点は、預けている通貨が外貨建てであるかぐらいです。非常に仕組みもシンプルですので、初心者にも分かりやすいのが外貨預金です。
外貨預金の手数料
外貨預金では通貨の交換のタイミングで為替手数料がかかります。まず発生するのが、円から外貨に交換する際に発生する為替手数料です。次が外貨から円に戻す際の為替手数料です。
これらの手数料をいかに節約するかが、今回のこの記事の目的です。
外貨預金のメリット・デメリット
手数料について知る前に、外貨預金のメリットとデメリットも簡単に確認しましょう。
金利が高い
外貨預金は、日本円の預金と比べて金利が高いです。そもそも日本はゼロ金利政策の影響で金利が非常に安くなっていますが、海外では金利が5%を超えている国もあり、金利差は非常に大きくなっています。
日本でお金を眠らせておくなら、多少リスクを冒してでも外貨預金に踏み切った方がいいでしょう。
為替差益を狙える
円高の時に外貨預金を始め、円安になった時に外貨預金から日本円に戻せれば、大きな為替差益を狙うことができます。
つまり、高金利と為替差益の両方を狙えるのです。
分散投資ができる
今後、日本円が円安になって資産価値が目減りした時、他国の通貨を保有していることで、分散投資をすることができます。また、日本がデフォルトした時のシナリオも想定して、外貨に資金を移す効果も得られます。
為替手数料が掛かってしまう
ここからデメリットですが、外貨預金では、どうしても為替手数料がかかってしまいます。
為替手数料の分だけ外貨預金そのものの利回りが悪化することになりますから、この手数料をいかに抑えるかが大切です。
為替差損の可能性がある
外貨預金を日本円に戻す時に円高になっていたら、日本円に戻す際に損をすることになります。一番怖いのが、外貨預金の運用そのものはプラスの収益でも、為替差損の結果、トータルで収益がマイナスになることでしょう。為替には、これだけのインパクトがあるのです。
手数料を安くする方法
ここからは、為替手数料を押さえる方法について見ていきましょう。
ネットバンキングを利用する
実は、為替手数料というのは、金融機関ごとに異なっています。手数料の安い銀行で外貨預金を始めることで、外貨預金の利益を増やすことができます。この場合、実店舗のある銀行よりも、ネット銀行などの方が為替手数料が安い傾向にあります。楽天銀行やジャパンネット銀行などの様々なネットバンクがありますが、色々と手数料を比較してみるのがいいでしょう。
キャンペーンを狙う
ネットバンキングでは、為替手数料が得になるキャンペーンを実施している銀行もあります。
例えば、定期的に買い付け手数料が無料になる銀行もあるようです。こういったタイミングで買い付けを行えれば、為替手数料を大幅に押さえることができます。
優遇制度を使う
取引状況に応じて、為替手数料の優遇制度を行なっている銀行もあります。この場合、キャンペーンではなく、常に優待が受けれるので嬉しいですね。
手数料でよくある落とし穴
ここからは、為替手数料を計算する上でよく見落とす点について解説していきます。
手数料は2倍で考える
為替手数料は2倍にして考える必要があります。実は、為替手数料は外貨を購入するときと日本円に戻す時の2回発生します。なので、為替手数料を安く見積もっていると、思わぬ落とし穴にはまることになります。
手数料無料に騙されるな
たまに為替手数料無料キャンペーンというのがありますが、これには注意が必要です。
実は、為替手数料が無料になるのは買い付け時のみで、日本円に戻す時はいつも通り手数料が取られるのです。同様のキャンペーンが色々な銀行で行われていますが、結局みんな片道だけ無料なのです。
キャンペーンの時には、うっかり為替手数料の計算を忘れないようにしましょう。
まとめ
ここまで外貨預金の為替手数料について見てきました。為替手数料というのは、意外と高いんですね。
必要のないコストを省いて、投資収益を最大にするようにしましょう。