オプション取引

オプション取引とは 初心者が知っておきたい基礎知識

投資の勉強をしていると、必ず遭遇するのが「デリバティブ取引」です。

デリバティブと聞くと、一気に複雑なイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?

しかも「オプション取引」と聞くと、更に頭が混乱する人も多いのでないでしょうか?

今回は、そんなオプション取引について解説していきます。

オプションの基礎知識


まずは、オプションの基本的な内容について押さえましょう!

デリバティブの一種

デリバティブとは、日本語に直すと「金融派生商品」と呼ばれるものです。

デリバティブは、株式、債券、金利、通貨などの価格を基準に、価値が決まる金融商品の総称です。

別のモノの価格が動くことで、自らの価格も動いてしまう、そんな取引を総称して言います。

今回取り上げる「オプション」もデリバティブ取引の一種で、オプションの対象となっているモノの価格が動くと、それに連動してオプションの価格も変化します。

選ぶ権利を持つこと

オプションとは、将来のある時点で、特定の商品を、現時点で取り決めた価格で売買する「権利」のことを指します。

もっと簡単に言うと、「選ぶ権利を持つこと」を指します。権利と言っているぐらいですから、使っても使わなくてもあなたの自由です。

例えば、新モデルの自動車(価格は未定)を購入することを考えてみます。

オプションは、この自動車を100万円で購入できる「予約券」を、1000円などの対価を出して買うイメージです。

仮にこの自動車が120万円で発売されたら、
あなたはオプションを行使することで、自動車を100万円で買うことができます。

もしも自動車が90万円で発売されたら、あなたはオプションを行使せず、自動車を90万円で買えばいいのです。

どちらの場合にも、最初に1000円払うことで、あなたは得をすることになります。

このように「選ぶ権利」のことをオプションと言います。

保険の役割を果たす

オプションは、保有している金融資産が価格変動によって損失を被る場合に、それを回避することができます。

また、仮に損失を被らなかった場合には、オプションの権利を行使しなければいいので、効率的なリスク回避手段として機能します。

そういう意味で、投資における保険の役割を果たしているのです。

 

オプションの種類


オプションには、2種類の立場があります。

コール・オプション

コール・オプションとは、買う権利のことを指します。

コール・オプションを持っていると、上限を決めた上で、できるだけ安くその商品を購入することができます。

例えば、A社の株式を、1株1万円で、3か月後に「購入」する権利がコール・オプションに当たります。

この場合、3か月後に株価が2万円になっていたら、コール・オプションを行使することで、あなたは相場よりも1万円安くA社の株式を購入できます。

一方、A社の株価が5千円になったら、5千円でA社の株式を買えばいいのです。

この場合、コール・オプションは行使せず、そのままにします。

プット・オプション

プット・オプションとは、売る権利です。

プット・オプションを持っていると、下限を決めた上で、できるだけ高くその商品を売却することができます。

例えば、B社の株式を、1株1万円で、3か月後に「売却」する権利がプット・オプションに当たります。

この場合、3か月後に株価が5千円になっていたら、プット・オプションを行使することで、あなたは相場よりも5千円高くA社の株式を売却できます。

一方、A社の株価が2万円になったら、その時の株価の2万円でA社の株式を売ればいいのです。

この場合、プット・オプションは行使せず、そのままにします。

 

オプション価格の決まり方


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オプションを持っていると、「儲かる可能性はあるが、損をすることはない」という夢の状態が実現します。

でも、実はそんなことはなく、オプションにも価格が存在し、それ相応の対価を支払わなければなりません。

オプションの価格は、その商品の状態によって変動します。以下、その価格を決める要因について見ていきます。

時価

オプションが対象としている商品の「時価」が変化すると、オプションの価格もそれにつられて変化します。

例えば、C社の株式を1万円で買えるオプションがあるとします。

このオプションは、C社の現時点での株価が5千円の時と2万円の時、どちらが価値があると思いますか?

当然2万円の時ですよね。

このように、対象となっている商品の価格に応じて、オプションの価格も変化します。

時間

オプションの保証する期間が長くなるほど、オプションの価格は上がります。

将来になればなるほど、価格の予測がつきにくいので、オプションの価格が上昇するのです。

ボラティリティ(価格の動き方)

オプションの価格は、その対象とする商品の価格変動の振れ幅によっても変わります。

例えば、価格が大きく上下するように商品ですと、その分大きく儲かる可能性が高いので、それだけ価格が高くなります。

 

オプションのまとめ


以上、オプションの基本的な内容について見てきました。

オプション取引は、投資における保険の役割を果たすので、非常に有効な手段だと思います。

株式投資の際にも使えるようですので、興味を持った方は、一度勉強してみてはどうでしょうか?

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