あなたは、マイクロファイナンスという言葉を聞いたことがありますか?
経済ニュースなどで結構取り上げられることが多い用語だと思います。
今回は、そんなマイクロファイナンスに投資するマイクロファイナンスファンドについて解説してきます。
マイクロファイナンスファンドの基礎知識
マイクロファイナンスファンドの内容に入る前に、マイクロファイナンスという用語から押さえましょう!
そもそもマイクロファイナンスとは?
マイクロファイナンスとは、主に新興国や発展途上国の貧困者層向けの小規模金融サービスの総称です。
もともとは、貧困者の自立を促すための小額の無担保融資(マイクロクレジット)という言葉が定着していました。
が、現在では、その対象範囲が保険や預金、送金まで広がりを見せていることから、「マイクロファイナンス」という言葉が広く用いられるようになりました。
マイクロファイナンス機関に資金援助するファンド
マイクロファイナンスファンドとは、マイクロファイナンス機関に資金援助するファンドを言います。
「マイクロファイナンス機関」とは、マイクロファイナンスを行う組織のことを指します。ちなみに、マイクロファイナンス機関は「MFI」とも呼ばれています。
これまで、マイクロファイナンス機関への資金援助は、国際機関や政府系金融機関、または民間団体にからの寄付に依存していました。
しかし、こうした資金は財源としては限定的で不安定なものでした。
そのため、投資家から集めた資金で投資ファンドを作り、その資金をマイクロファイナンス機関に援助する仕組みとして、マイクロファイナンスファンドが登場しました。
マイクロファイナンスファンド投資の意義
社会貢献ができる
マイクロファイナンスファンドへ投資する意義は、世界中の貧困問題の解決に貢献できるということです。
あなたがマイクロファイナンスファンドに投資したお金は、マイクロファイナンス機関の貴重な資金源となり、貧困に苦しんでいる人々の生活を改善するために使われることになります。
世界中の人々が、より多くをマイクロファイナンスファンドへ投資することで、マイクロファイナンス事業の拡張性や、持続性が一層高まることにつながります。
あなたの投資するお金が、誰かの人生を助けることにつながるのです。
マイクロファイナンスファンドへの投資を通じて、「ただ儲ければいい」という金銭的な見返り(投資リターン)のみを求めるのではなく、社会的利益(ソーシャルリターン)を期待することもできます。
従来の投資リターン重視の姿勢に対する戒めとなることも期待されます。
もちろん投資からのリターンもある
マイクロファイナンスファンドと言っても、当然「ファンド」ですので、金銭的な見返りがあります。
通常の投資信託と同様に、ファンドの利益が上がれば分配金が出ることもありますし、基準価額も上昇し、利益を得ることができます。
マイクロファイナンスファンドのまとめ
以上、マイクロファイナンスファンドについて解説してきました。
マイクロファイナンスファンドは、通常のファンドよりも、投資先の生活環境改善に焦点を当てたファンドと言えます。
ただ、通常の投資信託でも、様々な企業や国債に投資することで、間接的に社会貢献していることに変わりはありません。
自分の価値観に基づいて、誇れる投資先を選ぶようにしましょう。