あなたは低解約返戻金型終身保険というものをご存知でしょうか??
この保険は、少ない掛け金で子供の教育費や老後の資金を貯められる生命保険なのです。
今回は、低解約返戻金型終身保険だけでなく、保険全般のことについても解説したいと思います。
(この記事は、過去に書かれた記事を2018年2月23日に加筆修正したものです。)
この記事の目次
生命保険の基本
まずは生命保険の基礎知識から確認していきたいと思います。
生命保険とは
生命保険は、死亡や病気、怪我などの予期しない出来事によって一定収入を維持できなくなった際、その経済的打撃に備えるための保障制度です。また、生命保険を利用することで、将来必要となる資金を事前に準備することができます。生命保険というのは、大勢の人が公平に保険料を負担し、いざというときに助け合う「相互扶助」の仕組みで成り立っています。
そして、生命保険には大きく分けて3種類あります。定期保険、終身保険、養老保険です。以下、具体的に解説していきます。
定期保険とは
定期保険は、生命保険の中でも最もシンプルな仕組みの保険です。その仕組みとしては、保険料を支払っている間だけ保険が適用されるようになっています。いわゆる掛け捨て型の生命保険です。被保険者が保険期間内に死亡した場合には死亡保険金が支払われます。しかし、満期時に本人が生存していても、満期保険金のようなものは支払われません。
後述する終身保険や養老保険などは、定期保険に貯蓄部分を上乗せしたにすぎません。定期保険が、保険の中でもっとも基本的な保険といえます。ちなみに、保険料も一番安いです。
収入保障保険
定期保険の一に収入保障保険というものがあります。この保険は死亡保険金を一括で受け取るのではなく、年金のように分割で受け取る保険です。満期に近づくにつれて保険金額が少なくなるため、通常の定期保険よりも保険料を安く抑えられるメリットがあります。
終身保険とは
終身保険は、保険期間が一生涯にわたる死亡保障です。人はいつか必ず亡くなりますので、解約をしなければ必ず死亡保険金が受け取れます。また、終身保険は掛け捨てではなく貯蓄性があるため、子供の教育費や老後の生活費などの資金作りにも利用できます。
養老保険とは
養老保険というのは、保険期間内に被保険者が死亡した場合には死亡保険金が受け取れ、満期まで生きていた場合には満期保険金が受け取れる保険です。養老保険では、死亡保険金と満期保険金が同額となりますので、もしも保険契約日翌日に被保険者が亡くなっても、満期保険金と同額の死亡保険金を受け取れます。つまり、貯蓄と保障を同時に行える保険と考えられます。
低解約返戻金型終身保険とは
低解約返戻金型終身保険は、その名の通り解約返戻金が低く設定された「終身保険」です。通常の終身保険よりも保険料の払い込み期間中の解約返戻金を低く抑えることによって、保険料を割安にしています。そして、払い込み期間が終わってから解約すると、解約返戻金が増えて戻ってきます。この低解約返戻金型終身保険の特徴を利用して、様々なメリットを享受できます。詳細については、次章から詳しく解説していきます。
低解約返戻金型終身保険のメリット
この保険には、果たしてどんなメリットがあるのでしょうか??今回は2つほどご紹介します。
保険料が通常の終身保険と比べて安い
この保険では解約返戻金が低く設定されていますので、保険料のうち返戻金部分に充てる部分が少ないため、保険料を安く済ませることができます。これはとても嬉しいですよね。しかし、途中で解約すると解約返戻金が少なくなるため、損をすることになります。
返戻率の高い保険が多い
この保険では、払い込みが終了するまでに解約すると、返戻率(解約返戻金を払込保険料で割ったもの)が100%を切るため、損してしまいます。しかし、逆に払い込み期間が終了すれば、返戻率は100%を超えます。実は、各生命保険会社はこの返戻率の高さで競合している状況にあります。そのため、各社から返戻率が高い商品が多数発売されています。中には返戻率が120%に迫る商品も出ており、普通に貯金するよりも利率が高く、かつ保障もついているため、非常にお得な貯蓄手段として考えられます。
低解約返戻金型終身保険のデメリット
一見メリットばかりに思える低解約返戻金型終身保険ですが、デメリットもあります。
払い込み期間中に解約すると損する
この保険は、普通の終身保険と比べると、払い込み期間終了前に解約した際の解約返戻金が70%ほどにしかなりません。そのため、途中で規約すると大きく損をします。払い込み期間終了まではとにかく解約しない腹づもりで保険を契約しましょう。
保険の見直しがしにくい
契約を一度したら、払い込み期間終了までは保険料を払い続けないと損するため、途中で保険を見直そうと思っても難しくなります。ですので、保険加入前に保障内容などをよく検討することが大切です。
突然の出費に対応できない
途中で解約すると損するわけですから、現金化しにくいというデメリットがあります。将来的に子供が生まれたり、急遽出費が重なった場合には、お金が足りなくなる可能性もあります。そんな時は、泣く泣く損を覚悟で解約することもあるかもしれません。それを防ぐためにも、しっかりと自分の経済状況やライフプランを練り、無理のない範囲で保険を契約しましょう。
低解約返戻金型終身保険に加入する目的
こちらでは、低解約返戻金型終身保険に加入する目的について簡単にまとめてみました。
死亡保障と貯蓄の両立ができる
終身保険に加入することで、死亡保障で現在の生活に対する備えをするのと同時に、夫婦の老後のためにお金を貯めることができます。初めから解約返戻金を老後資金に充てる目的なら、低解約返戻金型終身保険に加入することで保険料を抑えつつも終身保険のメリットを享受できます。
相続税対策にする
死亡保険金は一定額までが非課税となりますので、相続対策として利用することができます。現在、相続が発生するほどの資産を持っている場合は、あらかじめ終身保険をかけておくことで相続税対策をすることができます。
学資保険代わりになる
子供が生まれた時に保険に加入し、大学入学前を払い込み終了日に設定しておけば、入学資金として利用することができます。また、万が一のことがあっても子供の教育資金を残すことができるメリットもあります。つまり、学資保険代わりになるということです。
低解約返戻金型終身保険のデメリットまとめ
ここまで、低解約返戻金型終身保険のついて解説してきました。低解約返戻金型終身保険という言葉そのものは長くて難しそうですが、仕組みとしては結構シンプルです。
終身保険を検討している人がいましたら、一度この保険も検討してみてはどうでしょう??
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