特定口座・一般口座

特定口座の源泉徴収なし・ありのメリットとデメリットを投資家目線で分析!

これから投資を始めようと考えている人が悩むのが、特定口座のうちどの口座を選ぶかです。

特定口座のうち「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」のどちらかを選択することになりますが、果たしてどちらの口座を選択した方がメリットが大きいのでしょうか?

この記事では、特定口座の源泉徴収あり・なしのメリットとデメリットを投資家目線でそれぞれ分析・解説します。

この記事を読めば、あなたにとって最適な口座選びができるようになることでしょう。

目代康二
口座選びはとても大切です。この記事を参考に、あなたにとって最適な口座を見つけましょう!

参考:「特定口座は源泉徴収あり、なしはどちらがメリットがあるの?」

(最終更新日:2019年1月5日)

まずは特定口座の基本から確認!

特定口座の源泉徴収あり・なしのメリットやデメリットを理解する上では、特定口座の正しい知識を身につけることが大切です。

ここからは、まずは特定口座の基本から解説していきます。

なお、特定口座の基本が分かっている人は、この章を飛ばして次の章から読んで問題ありません。

確定申告や納税手続きが簡単にできる

証券口座は大きく分けて一般口座と特定口座に分かれますが、特定口座には以下の特徴があります。

・証券会社が1年分の投資の損益をまとめた取引報告書を作成してくれる
・源泉徴収ありを選択すると、証券会社が税金の納付作業まで全て行ってくれる

つまり、特定口座を選択することで、税金に関する手間と時間が大幅に削減できます。

大多数の日本人は確定申告を行わず年末調整を行うため、確定申告には慣れていません。

そんな不慣れな人に配慮する形で、個人投資家の税申告や納税手続きを簡単にするために導入されたのが特定口座という制度です。

目代康二
特定口座を利用することで、誰でも簡単に納税できるようになるということです。

源泉徴収あり・なしに分けられる

特定口座は「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」の2種類に分けられ、いずれかを一つを選択する必要があります。

「源泉徴収あり」を選択すると、投資で利益が出るたびに証券会社が自動的に納税を行なってくれるため、確定申告の必要がありません。

「源泉徴収なし」を選ぶと、基本的には確定申告を行う必要がありますが、証券会社が提供する取引報告書を利用することで、簡単に確定申告が行えるようになります。

・源泉徴収あり
確定申告の必要がない。証券会社が年間取引報告書を作成
・源泉徴収なし
確定申告の必要がある。証券会社が年間取引報告書を作成

なお、年間取引報告書とは、確定申告の際に必要となる書類です。

自分で作成するのはかなりの手間と工数がかかるため、証券会社に作成してもらうのは非常にありがたいといえます。

参照:楽天証券

一般口座との違い

証券会社の口座には、もう一つ「一般口座」というものがあります。

一般口座は、取引記録の作成から確定申告までを全て自分で行う必要のある口座です。

一般口座を選択すると、確定申告を行うことはもちろん、年間の取引記録を投資家自身が作成する必要があります。

つまり、自分で一年間の購入株数、株価、手数料、売却額などを全て記録しておかなければならず、手間がかかります。

一般口座を利用するのは未公開株に投資する時ぐらいですので、投資初心者が一般口座を利用することはまずありません。

目代康二
また、最新の投資情報について知りたい方は、公式メルマガにて発信していますので、下記から登録してみてください。

↓【期間限定】『投資の教科書』を配布中!

特定口座の源泉徴収”なし”のメリット・デメリット

ここからは、いよいよ特定口座の源泉徴収「なし」の方のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット①:年間20万円以下の利益は納税しなくてもいい

特定口座の源泉徴収なしを選択すると、基本的には確定申告をして税金を納めなくてはなりません。

しかし、給与所得が年間2,000万円以下で、株の売却益や配当金などの利益が年間20万円以下なら、確定申告を行わず税金を納めなくてもいいルールが存在します。

つまり、普通のサラリーマンが株式投資などの投資を始めて、その利益が年間20万円を超えないのなら、源泉徴収なしを選択した方がお得ということになります。

なお、年間利益が20万円を超えない時に源泉徴収「あり」を選択すると、本来支払わなくてもいい税金を余計に支払うことになります。

例えば、年間の投資の利益が20万円ちょうどなら、およそ4万円(=20万円×20%)の税金を源泉徴収なしを選択することで節約できることになります。

目代康二
源泉徴収なしにすると、年間の利益が20万円を超えると、確定申告の必要があるため手間がかかります。

メリット②:資金効率が上がる

特定口座の源泉徴収なしを選択することで、税金の納付を確定申告後まで遅らせることができるため、投資資金の効率が上がるメリットがあります。

もしも源泉徴収ありを選択すると、投資から利益が出るごとに税金が差し引かれるため、元本が少ない状態で投資をする必要があり、税金をまとめて支払う場合と比べて利益が少なくなります。

ただし、資金効率が上がるメリットは、デイトレードなどの短期売買を行い、かつ毎年安定して勝ち続ける投資家が享受できるもので、投資初心者にはほとんど関係ありません。

デメリット①:年間20万円以下の利益でも住民税の申告は必要

年間の投資利益が20万円以下なら確定申告をする必要はありませんが、もしも投資で1円でも利益が出ているのなら、住民税の申告は行わなければなりません。

基本的な税金の考え方としては、以下のようになります。

・年間利益が20万円を超える
確定申告の必要がある(住民税の申告も自動で含まれる)
・年間利益が出ているが20万円以下
確定申告の必要はないが、住民税の申告が必要

たとえ年間の利益が20万円以下でも、投資から利益が出ている限りは、住民税の申告だけは行わなければならないのです。

申告を忘れると脱税となりますので、注意しましょう。

特定口座の源泉徴収なしを選択したからといって、税金から完全に解放されるわけではないのです。

デメリット②:確定申告の必要がある

投資の利益が年間で20万円を超えたら、確定申告を自分で行う必要があります。

確定申告に慣れている人はそうそういませんので、自分で確定申告をしなければならないのは大きなデメリットといえます。

ですが、年間取引報告書は証券会社が作成してくれますので、実は確定申告はそれほど難しくなかったりします。

目代康二
確定申告を自分で行うのは、税金の知識が身につく意味で有効ですが、手間と時間がかかるのが難点です。

デメリット③:所得が増えて各種控除から外れることがある

確定申告を行ったり住民税の申告を行うと、配偶者控除や扶養控除の適用を判断する「所得金額」に投資の利益が上乗せされ、各種控除から外れてしまう恐れがあります。

例えば、サラリーマンだったら児童手当、主婦や学生だったら扶養控除の対象から外れてしまったり、自営業の方は国民健康保険料が上がる恐れがあります。

投資の利益よりも税金の増加分の方が大きかったら、確定申告をすることで逆に損してしまうことになります。

ちなみに、源泉徴収ありを選択すると、投資の利益は所得金額に含まれなくなるため、こういった問題を回避することができます。

目代康二
源泉徴収ありを選択していれば、仮に主婦が1億円稼いでも、夫の扶養から外れることはないんですね!

特定口座の源泉徴収あり”のメリット・デメリット

ここからは、特定口座の源泉徴収ありを選択した場合のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット①:確定申告が不要になる

特定口座の源泉徴収ありを選択すると、証券会社が取引の都度投資の損益を計算し、利益の中から税金を差し引いて(源泉徴収)税務署へ納税してくれます。

また、同じ口座内で売却損が出たときには、すでに天引きされた税金から還付を受けることができます。

したがって、投資家は確定申告を行う必要がなくなり、税金に関する実務が一切不要となります。

源泉徴収ありを選択することで、投資家は投資で利益を上げることだけに集中できるようになります。

目代康二
僕も源泉徴収ありの口座を利用していますが、一切手間がかからないので非常に助かっています!

メリット②:合計所得金額と合算しなくていい

源泉徴収ありを選択すると、投資で利益が発生するたびに税金が差し引かれますが、その利益については所得金額に合算されないメリットがあります。

例えば、専業主婦の方が投資で1億円の利益をあげても、その方の年間の所得は0円のままで、当然のことながら配偶者控除から外れることもありません。

特に主婦や学生で扶養に入っている人や自営業の人は、所得金額が増えると各種控除が使えなくなったりするデメリットがありますので、源泉徴収ありを選択した方がいいでしょう。

サラリーマンの人も、例えば所得が増えることで児童手当の対象から外れてしまったり、そもそも本業の年収が高いケースでは、確定申告をすることで所得税率が上がってしまうデメリットもあります。

投資初心者の人は、基本的に特定口座の源泉徴収ありを選択しておくのが無難だといえます。

目代康二
源泉徴収あり・なしについては毎年変更可能ですので、必要性を感じたらいつでも変更できます。

メリット③:損失発生時の確定申告で節税できる

源泉徴収ありを選択しても、確定申告をすることはできます。

以下のようなケースでは、確定申告を行うことで税制上有利になります。

なお、確定申告を行うと、投資の利益が所得金額に合算され、各種控除に影響が出ることがありますので注意しましょう。

①年間の損益がマイナスとなった場合

年間の投資の損益がマイナスになった場合、確定申告をすることで、その年の損失を最大3年間繰り越すことができます。

これを損失の繰越控除といいます。

翌年以降で損益がプラスとなった場合、繰り越していた損失とその利益を相殺し、納税金額を減らすことができます。

②他の口座と損益通算したい場合

証券口座を複数持っている場合、確定申告を行うことで、複数の口座の損益を相殺することができます。

これを損益通算といいます。

なお、複数の証券会社をまたいだ損益通算には確定申告が必要ですが、一つの口座内の損失と利益については、自動的に損益通算が行われるのが普通です。

参考:「証券口座は複数開設した方がいい4つの理由と証券会社を複数に分ける意味」

デメリット①:税金を払いすぎることがある

特定口座の源泉徴収ありのデメリットが、給与所得が年間2,000万円以下で、給与以外の所得が年間20万円以下の場合、払わなくてもいい税金を払ってしまうことです。

通常、年間利益が20万円以下の場合、源泉徴収なしを選択すれば税金を支払う必要はありませんが、源泉徴収ありにすると税金が自動で差し引かれてしまいます。

それでは、最大でいくら税金を払い過ぎてしまうのでしょうか?

答えは、およそ4万円(20万円×約20%)です。

さらに、ここには住民税が含まれていませんので、実際の損失額は4万円よりもっと少なくなります。

この4万円を節約するためには、源泉徴収なしを選択する必要があります。

しかし、源泉徴収なしを選択すると、年間の利益が20万円を超えると確定申告の手間が発生するため、4万円を取るか手間を取るか、よく考えましょう。

目代康二
年間の利益が20万円以下におさまるかどうかは、その年が終わってみなければ分かりません。
20万円以下におさめようとやきもきするぐらいなら、源泉徴収ありにして投資をした方が精神的にも楽ですね。

デメリット②:資金効率が落ちる

特定口座の源泉徴収ありを選択すると、取引で利益が出るたびに税金が差し引かれるため、投資効率が落ちるデメリットがあります。

ただ、こちらのデメリットは、デイトレードなどで頻繁に取引する投資家が直面する問題ですので、投資初心者が気にする必要はないでしょう。

特定口座で確定申告をするポイント

ここからは、特定口座で確定申告を行う際のポイントを紹介します。

年間取引報告書を利用する

確定申告を行う際には、年間取引報告書を作成する必要がありますが、特定口座の場合には証券会社が作成してくれます。

ですので、取引報告書の数字を確定申告書に転記するだけで提出することが可能です。

証券会社の中には、取引報告書の解説をホームページ上で丁寧に説明してくれているところもありますので、参考にしましょう。

オンラインで申告できる

確定申告の際には、国税庁のシステムを利用してオンライン上で申告書を作成可能です。

そのため、難しい税金の知識がなくても自分で作業ができます。

給与所得以外の住民税は普通徴収に

こちらは豆知識ですが、給与所得以外の所得に関わる住民税は、特別徴収から普通徴収に切り替えることができます。

これは確定申告の際に選択できますから、会社に副業がばれたくない方は、普通徴収へ変更しておきましょう。

目代康二
また、最新の投資情報について知りたい方は、公式メルマガにて発信していますので、下記から登録してみてください。

↓【期間限定】『投資の教科書』を配布中!

特定口座の源泉徴収なし・ありのメリットとデメリットまとめ

この記事では特定口座の源泉徴収あり・なしのメリットとデメリットを解説してきました。

結論をいうと、投資初心者の方は「源泉徴収あり」をまずは選択し、必要を感じたら翌年から源泉徴収なしに切り替えるのがいいでしょう。

たしかに源泉徴収なしを選択すれば年間利益が20万円以下なら税金を節約できますが、それと引き換えに住民税の申告の手間と年間利益を20万円以下におさえる努力が必要になります。

しかも、節約できる税金はマックス4万円弱です。

であるならば、最初から源泉徴収ありを選択した方が手間も時間もかからず、投資に専念できるようになると考えられます。

目代康二
私も投資口座は特定口座を利用しています。税金の申告が楽なため、非常に重宝しています。
 

【期間限定】『投資の教科書』を配布中!



海外取引所は世界最大のバイナンスがおすすめ!

Binanceの登録方法

 

Binance公式サイト

   

ピックアップ記事

  1. 毎朝目標を立てるとすごくイイ
  2. 長期投資のメリットは?投資初心者が知っておきたい長期投資
  3. 発行市場・流通市場とは?投資初心者が知っておきたい基本とは
  4. 資産運用するなら新興国向けの投資信託で決定!新興国ファンドの基礎
  5. マンションとアパートの空室率が上昇?リフォーム費用を安く抑えるための方法

カテゴリー

おすすめの記事

  1. 仮想通貨の個別銘柄

    アロハコインにホワイトペーパーが登場!マイニングと上場の最新情報
  2. 貯金方法

    夫婦の貯金方法を解説!どうすれば効率的にお金が貯められる?
  3. 銀投資

    銀投資の魅力とは?銀投資をわかりやすく解説
  4. 貯金方法

    貯金方法のおすすめはこれだ!収入を増やす発想を持とう!
  5. 投資初心者向け

    実際にあった投資の失敗事例と投資で成功するためのマインドセット
PAGE TOP