投資の基礎知識

新株予約権で株価は上がる?新株予約権の仕組みを解説

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あなたは「新株予約権」という言葉をご存知でしょうか?

新株予約権と聞くと、「新株を予約できる権利」というのは何となく分かりますが、実際、どのような仕組みなのかは、なかなか分からないと思います。

そこでこの記事では、新株予約権の基本から解説していきたいと思います。

【こちらの記事は、過去に書かれた記事を2018年9月10日に加筆修正したものです。】

新株予約権の基本

新株予約権とは

新株予約権とは、あらかじめ決められた価格で、その会社の株を購入できる権利のことをいいます。要するに、新株の購入権利ということですね。

投資家としては、新株予約権を行使して有利な価格で株式を取得してもいいですし、新株予約権を市場で売却して、利益を得ることもできます。

株式会社であれば、どの会社でも新株予約権を発行することができます。ただ、新株予約権を発行すると他の株主に影響を与えるため、株主総会での特別決議が必要です。

参照: マネックス証券

発行方法

新株予約権を発行するためには、株主総会での特別決議が必要です。

特別決議は、株主総会の決議の中で最も重要な決議で、出席した株主の議決件数の3分の2以上の賛成があって可決されます。賛成が3分の2に満たない時には否決となり、新株予約権の発行はできません。

なお、新しく株式が発行されると、一株あたりの価値が下がるため、既存の株主の賛成を得ることがなかなか難しく、否決されることが多いようです。

権利行使とは

新株予約権の「権利行使」とは、あらかじめ定められた価格で新株を発行し、それを購入することをいいます。上場企業の権利行使は、証券会社に依頼するだけで可能ですし、最近ではウェブサイトでも申し込み可能です。

なお、権利行使ができる期間は、新株予約権が発行時に事前に決められています。行使期間は新株予約権ごとに異なりますので、よく確認しましょう。

行使価格の決め方

行使価格とは、新株予約権を行使した際、株を実際に購入できる価格をいいます。

行使価格は、新株予約権を発行した時の市場価格に近いのが基本で、これは新株予約権の目的が、株価が将来値上がりしても低価格で株を購入できるようにするためだからです。

新株予約権の種類

ここからは、新株予約権の発行の種類について見ていきます。

有利発行とは

有利発行とは、特定の個人や法人に対して、新株予約権を市場価格よりも著しく低い価格で発行することをいいます。

よくあるのは、資金提供を受ける際に有利発行を行うことです。

借り入れ形式で資金を調達すると、当然のことながら、期日までに借り入れた資金を返済する義務が生じます。一方、資金提供を受ける代わりに新株予約権を発行すると、借入金の返済がなく、企業の負担が軽くなります。

将来、その株を自社で買い取れば、返済したことと同じ意味になります。

無償割当とは

無償割当とは、相場よりも低い価格で株を購入できる新株予約権を、無償で割り当てることをいいます。

例えば、既存の株主に無償割当を行うと、今の株価よりも低い株価で株を購入できるようになるため、株主は利益を得ることができます。

新株予約権の買取請求はいつ行われる?

買取請求とは

買取請求とは、新株予約権を発行した企業が、事前に定められた行為をした時に、投資家側から会社へ新株予約権の買取を請求できる権利をいいます。

割当を受けた者を不利益から守るための制度が買取請求です。以下のようなことが行われると、投資家にとって不利益となるため、買取請求ができるようになっています。

株式分割・交換・移転を行う場合

株式分割とは、すでに発行している株式を分割することをいいます。発行されている株が2倍に増える代わりに、株価は半分となります。

株式交換は、すでに発行されている全ての株を、別の会社の株式と交換することをいいます。自社を完全子会社にする時などに使います。

株式移転は、すでに発行されている全ての株を、新しく設立した会社に取得させることをいいます。

会社が合併した時

会社の合併形式には、吸収合併や、2つの会社が消滅して新しい会社ができる新設合併があります。

いずれのケースも、会社が消滅したら株の価値がなくなるため、株主にとっては不利な状況になります。当然、買い取り請求が可能です。

譲渡制限株式とされた場合

譲渡制限株式とは、取締役会や株主総会の許可がないと、その株が譲渡できなくなることをいいます。

譲渡制限株式になると、株の流動性が失われ、株を売却することが困難となりますので、これも買取請求可能です。

全部取得条項付種類株式とされた場合

全部取得条項付種類株式とは、株主総会の特別決議があれば、すでに発行されている株を全て取得できる株式のことをいいます。

投資家にとっては、いつでも株が持っていかれるリスクがありますので、こちらも買取請求ができます。

サラリーマン康二
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新株予約権のメリットとデメリット

ここからは、新株予約権の投資家目線でのメリットとデメリットを確認しましょう。

メリット:売却益が得られる

新株予約権を付与された投資家は、通常よりも安い価格で株式を購入できますので、取得した株を売ることで売却益を得ることができます。

メリット:損失のリスクが少ない

新株予約権は、権利行使さえしなければ株を購入する必要はありません。

つまり、投資家としては儲か理想なタイミングでいつでも株を購入することができますので、損失のリスクを最小限に抑えることができます。

デメリット:株式の持ち分割合が減る

新株予約権のデメリットは、新株予約権の行使が行われると、自分の保有する株式の持ち分比率が下がることです。

また、発行株式が増えると株価が下落しますので、短期的な利益を求めるなら、新株予約権は株主にとってマイナスに働きます。

新株予約権のまとめ

今回は新株予約権の基本的な内容だけ触れました。

興味を持った方は、ぜひ新株予約権の勉強を進めてみてください!

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