テレビや新聞を見ていると、投資詐欺のニュースをよく耳にしますよね。投資する商品のことを理解せず、ただ闇雲に投資をしたら、取り返しのつかない失敗をしかねません。
この記事では、投資詐欺に合わないための注意点と、投資の基本原則について解説したいと思います。この記事を参考に、堅実な投資を進めてみてください。
この記事の目次
投資詐欺に合わないための注意点
世の中には、投資初心者を狙った投資詐欺がたくさんあります。こちらでは、そのような投資詐欺にあわないための注意点についてご紹介します。
楽に儲かる話はない
この世の中には、楽して儲かるような投資は存在しません。投資で利益を得るためには、必ず何らかのリスクを冒す必要があります。リターンが大きくなればリスクも大きくなり、リターンが小さくなればリスクも小さくなるのが、投資の大原則です。リスクが少ないのにリターンが大きい投資は、疑ってみましょう。
また、短期間で一気に儲けられるうまい話もありません。短期間で儲かる可能性があるということは、何らかのリスクを冒していることの裏返しです。コツコツと利益を積み上げる方が、最終的には大きく利益を得ることにつながるのです。
投資アドバイザーの収入源を確かめる
投資のアドバイザー、例えば銀行や証券会社の営業マン、ファイナンシャルプランナー、こういった人たちの利害関係を確かめるようにしましょう。
中にはあなたのことを本気で考えてアドバイスしてくれる人もいますが、自分が収入を得るために投資商品を進める人が大半です。アドバイザーの収入源が、あなたに商品を売ったことにより得られる手数料収入なのか、それとも純粋にあなたへのコンサル料だけなのか、しっかりと確認するようにしましょう。
その人が実際に投資をしているか確認する
これは有名な話ですが、投資商品を勧めてくる人には、その人が実際に投資をしているか確認しましょう。本当に自信があるなら、投資をしているはずですよね??
実際に投資をしていないのなら、その人は「投資のプロ」ではなく、「投資商品を『売る』プロ」ということになります。このことをしっかりと理解し、話を鵜呑みにしないようにしましょう。
セールトークや広告を信じすぎない
投資商品を宣伝する広告や、営業マンのセールストークを鵜呑みにするのは大変危険です。こういった「売り文句」は、あくまであなたの感情に訴えかけるために作られていますので、内容が誇大だったり、誤解を招くような表現がされていることもあります。落ち着いてその商品を分析し、色々な意見と比較しながら選ぶようにしましょう。
最終的には自分で判断する
いくら投資商品を強引に勧められて購入しても、最終的に購入すると決めたのはあなたです。投資の責任は全てあなた自身にあるのです。面倒な投資の意思決定を全て他人に任せていると、投資で大失敗することでしょう。
投資先を選ぶ際に重視したい基本
ここからは、いざ投資先の商品を選ぶ際、投資初心者が重視したいことについてご紹介します。
余裕資金を使って投資する
投資をする際には、必ず余剰資金で行うようにしましょう。毎月の給料から、生活費と将来のための資金を引いた余剰資金が、投資に使っていいお金です。
余剰資金を使って投資を行えば、万が一投資に失敗して資金がなくなっても、生活が脅かされることはありませんし、精神的な苦痛も少なくて済みます。また余剰資金が貯まったら、投資を再開することもできます。
リターンを重視しないこと
投資の原則として、リターンが高い投資商品ほどリスクも高くなります。
投資初心者のうちは、まずは堅実に運用して経験を積み、慣れてきてから少しずつリターンを上げていきましょう。投資初心者になるほど、他の投資家の儲け話に心惹かれ、高いリスクの商品を選びがちなので、注意しましょう。
出口戦略の描きやすい商品を選ぶ
投資の出口戦略を描きやすいかどうかも、投資商品を選ぶポイントです。売りたいときにすぐに売ることができるか、将来売ったときに損失が出ないか、こういった出口戦略を練ることが大切です。
例えば、早期に解約すると元本を大きく割り込んでしまう投資商品がありますが、万が一のために解約条件も確認しておきましょう。損失が発生した時に、速やかに損切りを行えるような商品を選ぶのもポイントです。
投資初心者にオススメな投資商品
ここからは、投資初心者がまず始めに投資した方がいい商品をご紹介します。
インデックス型の投資信託
投資初心者には、小額から始められ、リスクも低く、容易に換金できるインデックス型の投資信託がオススメです。
そもそも投資信託とは、投資家から資金を集め、それを投資のプロが運用を行う投資商品です。運用によって利益が出た場合には、投資金額に応じて投資家に利益が分配されます。
小額から始められる
投資信託は、1万円からでも投資を始めることができます。つまり、小額の資金から投資を始めることができるのです。さらに積立投資を利用すれば、毎月一定金額を少しずつ投資していくことができます。これだけ小額から始められれば、投資初心者でも手軽に投資を始めることができます。
リスクを抑えることができる
投資信託の仕組み上、複数の株式や債券に分散投資をするため、リスクを抑えることができます。全世界の株式や債券などに分散投資するバランス型ファンドを選べば、世界規模で分散投資することも可能です。
インデックスファンドはTOPIXなどの指数に連動する
インデックスファンドは、TOPIXや日経平均株価の値動きと連動した運用成果を目指すファンドです。株価指数に採用されている銘柄に投資するだけですので、個別銘柄を分析する人員やシステム投資の負担が少なく、その分信託報酬などのランニングコストが安いメリットがあります。
世界経済は右肩上がりで成長を続けますので、インデックスファンドに長期で投資することで、堅実にリターンを得ることができます。
慣れてきたら他の投資を始める
インデックスファンドへの投資に慣れてきたら、他の投資も始めてみましょう。物事を行う際には、「0」から「1」にいくのが一番難しいです。インデックスファンドでスタートを切ることができれば、他の投資もスムーズに始められることでしょう。ただし、くれぐれも投資の基本は外さないようにしましょう。
まとめ
世の中には色々な「うまい話」があふれています。しかし、本当にうまい話など存在しません。初心者のうちは堅実に投資を進め、慣れてきたら少しずつ投資の幅を広げるのがベターでしょう。