投資の基礎知識

仕組み債とは?リスクも踏まえ徹底解説します!

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金融商品の中には、金利スワップを仕組みに加えた仕組み債というものがあります。たしかにリターンが高いことが魅力ですが、それだけリスクも高いと言えます。また、仕組み債の仕組みは非常に複雑となっており、その仕組みを理解しないで投資を進める人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はそんな仕組み債について徹底解説したいと思います。

金利スワップの基本


仕組み債の仕組みを理解するには、金利スワップの仕組みを理解する必要があります。まずは金利スワップの基本的な内容をご紹介します。

デリバティブの一種

あなたは「デリバティブ」という言葉をご存知でしょうか??
デリバティブは日本語では一般に「金融派生商品」と呼ばれます。デリバティブという単語の意味は「派生的」ですが、デリバティブはその「もと」となっている金融商品と強い関係があるためこう呼ばれています。株式や債券、貯金など様々な金融商品が世の中にはありますが、これらのリスクを低下させたり、高い収益性を追及する方法として考え出されたものがデリバティブです。

デリバティブの多くは、将来の価格や金利の変動をあらかじめ予測し、リスク回避を図る目的があります。デリバティブには、先物取引やオプション取引、今回取り上げるスワップ取引などがあります。

キャッシュフローを交換する

スワップとは、同じ種類の通貨間で異なる種類の金利を交換する取引です。つまり、2者間の間で一定期間、将来のキャッシュフローを交換する契約のことをいいます。一番簡単なのが、固定金利と変動金利を交換するものです。

例えば、変動金利で借り入れをしている企業が、将来の金利上昇リスクを回避するため金利スワップを契約したとします。この企業はスワップ取引によって、今後支払う金利が固定金利となり、金利上昇リスクを回避することができます。

FXのスワップポイントではない

スワップと聞くとFXの「スワップポイント」を思い浮かべる方もいるかもしれません。ですが、金利スワップはスワップポイントとは関係がありません。FXのスワップポイントは、単に異なる2国間の政策金利の違いで得られる金利差のことをいいます。金利スワップと似ていますが、違うものです。

 

仕組み債の基本


ここからは、いよいよ仕組み債について解説したいと思います。

仕組み債とは

仕組み債とは、言葉通り一般的な債券には見られない特別な仕組みを持つ債券です。特別な仕組みというのは、スワップやオプション取引などのデリバティブを利用することにより、発行者や投資家のニーズを満たすようなキャッシュフローを作り出す仕組みのことです。この仕組みにより、満期や利子、償還金などを比較的自由に設定することができます。

ハイリスク・ハイリターン

個人が投資する仕組み債は、ハイリスク・ハイリターンで投機性が強いと言えます。あらかじめ決められた条件(円高や円安)を満たせば大きく儲けることができる反面、もしも条件を満たせなければ大きな損失を出すこともあります。

仕組み債の種類

仕組み債には様々な種類があります。こちらでは代表的な仕組み債をあげてみたいと思います。

EB債(他社株転換可能債券)

EB債とは、債券にもかかわらず、満期を迎える前までの株価水準によっては、株式に転換されることもある債券です。仕組み自体は転換社債に似ていますが、投資家任意で株式に転換するのではなく、一定の株価水準で自動的に株式に転換される違いがあります。比較的利回りが高く人気があるようですが、株価の低い株式に転換された際、損失が生じるおそれがあります。

リンク債

リンク債は、ある株価水準まで下落しなければ高配当が得られ、その株価水準まで達した場合には元本割れするリスクがある債券です。また、平均株価の下落が続くと投資した金額がゼロになったり、早期に契約終了となる場合もあります。株価の動きを予測するだけの知識や判断力が必要な商品です。

コーラブル債

コーラブル債とは、あらかじめ決められた日に、発行体が債券を繰り上げ償還できる仕組み債です。これでは発行体有利ですから、その分だけ利率が高くなっています。

リバース・デュアルカレンシー債

こちらは購入代金と償還金額の通貨が、利払いされる通貨と異なる債券です。一般的には、購入代金と満期で受け取る通貨が日本円で、利払いが外貨で行われる債券です。特徴としては、金利が多少高くなるところです。なお、利払いが外貨のため、為替状況によっては当初想定した利回りが得られないこともあります。

 

仕組み債のリスク


ここからは、仕組み債のリスクについて解説したいと思います。仕組み債の種類を見ていて気づいた人もいると思いますが、仕組みが複雑すぎて理解するのが困難ですよね。

リスクが高い

仕組み債は、デリバティブによりリスクを背負うことでリターンを狙う投資商品です。よって、リスクがそもそも高い商品です。株価や為替レートが将来どのように変動するかを予測することは非常に困難です。したがって、将来儲かるのか損をするのかは、その時にならないと分からないところもあります。

仕組みが複雑すぎて理解できない

仕組み債は、その仕組みが複雑すぎて理解するのが非常に困難な債券です。色々なデリバティブを組み合わせて作られていますので、どういうリスクがあるのかを正確に判断することが難しいと言えるでしょう。これは投資の鉄則ですが、よく分からないものには投資すべきではないといえます。

作り手に有利である

仕組み債は、販売会社や証券会社の思惑が大きく影響する商品といえます。販売した側は商品を売った時点で利益を得て、購入した側は購入した時点で損失を抱えるといっても過言ではないようです。

 

まとめ


ここまで、仕組み債について解説してきました。複雑な仕組みの仕組み債は、その仕組みを理解するのが非常に難しいことが分かったと思います。

よく分からないものには投資しないという鉄則を守って、堅実に投資を進めましょう!

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